経済学部
【名方ゼミ】伊勢神宮で外国人観光客等にアンケート調査を行いました
11月20日、名方ゼミの2年生は三重県の伊勢神宮で観光に関する調査を行いました。 近年、コロナ禍の終息や円安の影響により、外国人観光客の数は徐々に増加し、2025年には約400万人に達すると予測されています。しかし、その一方で、観光客の増加に伴う「オーバーツーリズム(観光過多)」の問題も浮上しています。
そこで、この課題に対して、名方ゼミでは3つのグループに分かれて調査を実施しました。 第1グループは、外国人観光客を対象に調査を行いました。内容は、出身地や日本のゴミや環境マナーについての質問、さらに「日本に来て良かった点」についての意見を集めました。 第2グループは、レストランや土産店、食べ歩きの店などを訪れ、外国人観光客向けにどのような工夫がされているかを調査しました。 第3グループは、伊勢の歴史と観光客数、そして地域の経済(県内総生産)との関係性について調査しました。
調査の結果、アンケートでは、ゴミの捨て場所が見つけにくい点や、日本人の礼儀正しさやマナーの良さ、ホスピタリティの高さが高く評価されていることがわかりました。また、レストランや土産店では、メニューやおすすめ商品を英語・韓国語・中国語で表示するなど、外国人観光客に配慮した工夫がされています。そして、自動販売機を導入し、券を購入するシステムを採用することで、接客時のトラブルを防いでいます。さらに、伊勢の歴史を調べると、20年ごとに「式年遷宮」という神社の社殿や神宝を新しくし、神木を移す神事が行われていることがわかります。この行事の際には多くの観光客が訪れることもわかり、観光客の数と県内総生産額には正の相関関係があることも確認できました。これにより、歴史的な行事と経済活動の関係性を理解することができました。



