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栗山英樹さんによる講演会を開催
2025年12月20日、摂南大学開学50周年記念事業の一環として、日本ハムファイターズCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)で野球日本代表「侍ジャパン」元監督の栗山英樹さんを迎えた講演会を開催しました。
会場には本学の学生・教職員に加え、常翔学園高校・常翔啓光学園高校の野球部も参加し、会場の寝屋川キャンパス311教室は満席に。司会はMBSアナウンサーの上泉雄一さんが務め、学生時代からWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)監督時のエピソードまで、幅広い内容についてお話しいただきました。
講演では、栗山さんが学生時代に膝を痛め、医師から「もうスポーツはできない」と告げられた経験を紹介しました。それでも「俺はできる」と自分を信じて競技に戻ったと振り返り、その経験を踏まえて「できない」と思った瞬間に人は前へ進めなくなる、と若い選手たちを見て感じてきたと語ります。
また、プロ野球の世界に入った直後は、キャッチボール一つとっても「当たり前」のレベルが違い、自信を失った時期があったといいます。当時は「どうやってやめようか」と思い詰め、「けがや事故が起きたら辞められるのでは」といった考えが頭をよぎったこともあったそうです。
そんな栗山さんを支えたのが、当時の二軍監督・内藤博文さんの言葉でした。
「人と比べるな。俺は、ちょっとでもお前がうまくなってくれたらそれで満足だ」。
人と比較される競争の世界に身を置きながらも「自分の成長」に視点を戻せたことが、キャリアの土台になったと振り返ります。
話題は、栗山さんが監督を務めた2023年WBCへ。代表チームづくりにあたり、単に召集を告げるのではなく、栗山さんが選手本人に電話して期待を伝えることで、チームが同じ方向を向くための土台を整えたといいます。
さらに、キャンプ初日には各選手に手紙をしたため、「侍ジャパンは(監督のチームではなく)あなたのチームだ」と記すことで、選手一人ひとりの士気と責任感を高めたとも話しました。選手自身が「自分ごと」として取り組む状態をつくるための、コミュニケーションの工夫とのことです。

講演終盤の質疑応答では多数の手が挙がり、予定時間を延長。栗山さんは質問者の近くまで歩み寄り、一人ひとりに言葉を返しました。
「やりたいことが多すぎて、将来を絞れない」という学生の問いには、「最初から選ぶ必要はない。全部できると信じて進めば、その過程で”これがしたい”が見えてくる」と背中を押しました。
また、「一流の選手に共通することは」との質問には、物事を「異常なほど」やり切る姿勢を挙げ、「やめろと言われても、できるまでやめない。その姿勢が最後に力になる」と答えました。

90分を超える講演会は、栗山さんのマネジメントやコミュニケーションの考え方に加え、その土台となる学生時代・選手時代の経験やWBCでの取り組みを伺うことができる、貴重な機会となりました。
摂南大学では今後も学内や一般の皆さまを対象とした講演会やイベントを実施予定です。
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