農学部
【むむプ(脂質基軸研究プロジェクト)】SULiC セミナーを開催しました
2026年1月14日(水)に、摂南大学枚方キャンパスにて、むむプ脂質基軸研究プロジェクト主催のSULiC セミナーを開催しました。
今回のセミナーでは、秋山 央子 先生(順天堂大学 健康総合科学先端研究機構/医学部神経学講座特任助教[テニュアトラック]・文部科学省卓越研究員) をお迎えし、
「マウス脳における糖脂質異性体のイメージング技術の開発」
と題してご講演いただきました。
当日は、本学教員約7名、学生約10名が参加し、活発な質疑応答が交わされ、大変充実したセミナーとなりました。
講演内容の概要
秋山先生の研究は、糖脂質の一種であるグルコシルセラミドとその分解酵素が、パーキンソン病をはじめとする神経変性疾患の発症に関与する可能性を探るものです。特に、秋山先生が長年研究されてきた ステロール配糖体(Sterol Glycosides: SG)の脳内存在と代謝経路の解明は、国際的にも先駆的な成果として注目されています。
SGはバクテリアからヒトまで広く保存される糖脂質であるにもかかわらず、動物における合成経路は長らく不明でした。秋山先生は、GBA1およびGBA2という酵素が脳内でSGの合成・分解を担うことを世界で初めて発見。
GBA1の遺伝子変異は、孤発性パーキンソン病の発症リスクを高めることが2009年に国際共同研究で示されており、SG代謝異常が疾患に深く関わる可能性が示唆されています。
現在は、脳切片の局所から脂質を抽出し、質量分析で可視化する新規イメージング技術を開発中であり、今後、脳内SGの生理機能の解明が大きく前進することが期待されます。
今後もSULiCでは、脂質研究の発展に寄与するセミナーや共同研究の機会を継続して提供してまいります。



