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研究をやり抜き、憧れていた病院薬剤師の道へ。

薬学部 薬学科田中 千聖さん

学業・研究

薬剤師の母の太鼓判が入学の決め手に。

母が薬剤師で、幼い頃から薬剤師の仕事を身近に感じていました。また、3歳の頃に祖父が手術で摘出した胆のうを見た時に「これが人間の中身か!」と感動したのが医学への目覚めです。薬剤師が活躍する場は多岐にわたりますが、中でも、医師や看護師と関わりながら病院で働く薬剤師に憧れていました。化学の勉強も好きだったので、化学と医学を学べる薬学部を志望しました。

大学選びでは、母から「摂南大学は設備も充実しているし教育の評判も良い」と聞いていて、大学の雰囲気も私に合っているのではないかとアドバイスをもらったのが決め手となりました。私立大学の薬学部にしては学費が抑えめなところも魅力的でした。

実際に入学してみると、設備や指導の充実はもちろんですが、なにより親身になってくれる先生や、気軽に話せる友達など、人に恵まれて毎日を楽しく過ごせています。摂南大学は勉強のサポートが手厚く、先生方の指導も丁寧です。実習では軟膏を練るやり方なども細やかに教えてくれて、実践的な技術が身につきました。授業や実習で悩むことがあっても相談しやすい雰囲気があり、親身に対応してくれるのも心強いです。4年生の終わりに受験した薬学共用試験では、先生方が熱心に教えてくださったおかげで無事に乗り越えることができました。これから臨む薬剤師国家試験も、6年生の前期から対策が始まっていて、いつも気合が入った授業で背中をグイグイと押していただいています。

将来に向けた実践的な学びと、研究を徹底できる環境。

摂南大学の薬学部は、薬剤師として必要な医療の知識や技術を学ぶだけでなく、研究もしっかりできるところが魅力だと思います。

私は、主に脳や精神疾患に作用する薬物を扱う「複合薬物解析学研究室」で、卒業研究に取り組んでいます。最初は血管性認知症をターゲットにした亜化合物を扱った細胞実験をしていました。数ヶ月で研究に区切りがついたので、その後は「脳のpHを調節することで脳梗塞を軽減できるか」というテーマに取り組み、マウスを使った動物実験をしています。研究室内では取り組んだことがない実験だったため、先行研究を調べに調べ、担当の先生と手探りで進めていきました。なぜ先行研究と同じ結果にならないのか、論文には詳しく記述されていないレーザーの照射時間や角度など、さまざまな条件を変えて試行錯誤しました。その結果、研究成果を日本薬学会第144年会で発表し、学生優秀発表賞(ポスター発表の部)を受賞することができました。

卒業研究と並行して、5年生では病院と薬局での実務実習がありました。どちらでも多くを学べましたが、「病院薬剤師になりたい」という思いはより強くなりました。薬局は基本的に店頭に来ることができる比較的元気な患者さんと接することが多いですが、病院では、救急や術後の患者さんに対応することもあります。「さまざまな疾患に接していく臨床現場でさらなる学びを続けたい」と考えて就職活動をした結果、総合病院から内定をいただきました。

摂南大学の薬学部には、就活のスケジュールや面接でよくある質問について先輩方の実体験をまとめている資料があって心強かったです。また、授業や実習でグループワークがとても多く、就活を意識していない頃からコミュニケーション能力が鍛えられていたように思います。薬剤師は知識だけでできる仕事ではなく、患者さんや一緒に働く医療職とのコミュニケ―ションが大事なので、この大学で学べてよかったと実感しています。

(掲載内容は2024年9月取材時点のものです)

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