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法学部ゼミ紹介

実社会の問題のなかで
法をどのように生かすか研究。

1年次に修得した基礎をもとに、2年次前期には興味を持った専門分野のゼミ(「プレ専門演習」)を体験。2年次後期には、卒業まで所属するゼミ(「専門演習I」)を決定します。テーマは、法律学関連のほかに、歴史や哲学、政治やスポーツなど、ジャンルもさまざま。少人数制による指導のもと、具体的な事例を挙げて研究・討論を重ねるとともに、調査やフィールドワークなどの機会も設定し、実社会のなかで法の知識を生かす手法も身につけていきます。4年次には、担当教員によるマンツーマン指導で、卒業論文などをまとめ上げ、発表し、自分の研究を完成させます。

英米法・民法

准教授家本 真実

法について学ぶこと自体は面白そうだと思っていても、法が身近なものだと感じている方は少ないのではないでしょうか。
このゼミでは、法の世界をより具体的に感じ取っていただくために、3・4年生で模擬裁判をおこなっていただきます。窃盗や殺人といった事件について、検察側と弁護側にわかれて主張や尋問を数か月かけて作成し、模擬裁判当日には、検察官や弁護人、被告人、被害者、証人といった役を担ってそれぞれの立場で主張をおこない、裁判員役の下級生たちに有罪か無罪かを判断してもらうのです。こうした準備の過程で、法的な考え方や裁判のしくみやについて理解を深めていただくとともに、普段の生活においても論理的に考え、話すことができる力を身につけていただきたいと考えています。

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スポーツ法学研究ゼミ

教授石井 信輝

スポーツや身体活動は社会的に重要な役割を有している。具体的には、心身の健康の保持・増進、地域の連帯感の醸成、および国際交流の促進などである。また近時、スポーツの持つ社会的包摂を促進する力も重要視されるようになった。法制、政策および経営といった学際的な観点から、スポーツや身体活動と学問との接点が見出されるのは、このような多様性によるところである。本研究室では、主に法制や政策の視点からスポーツや身体活動を検討することによって、これらの活動が有する社会的な力の発揮について検討している。

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憲法

准教授浮田 徹

憲法にまつわる問題に関する研究をすすめる研究室です。
憲法は国の基本法です。あらゆる法律は憲法の基本原則に従っていることが前提となっているため、憲法の研究における守備範囲は広くなります。ネット上の誹謗中傷や、いわゆるLGBTなどの人権の問題から国政の運営における問題、安全保障の問題など、ゼミ生の興味に応じてとりあつかいます。日常のゼミ活動は、グループを作成し、テーマ選び・レジュメ作成・報告・議論で理解を深めます。卒業研究は、「労働」「医療」「教育」など全員で1つのテーマを選び、それをベースにグループに分かれて共同作成する形をとっています。学問分野だけでなくグループワークの作法も学ぶことになります。

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民法

准教授大川 謙蔵

ゼミでは、民法とそれに関連する問題を扱っています。民法とは、一般市民間で問題となる事柄を扱う法律です。例えば、お金を返してくれない、買った物が壊れていた、交通事故にあった、親が離婚をした、親が借金を残して死亡した、といった場合に生じる問題を扱う法律です。これらのテーマを検討するために、ゼミではディベートなどの議論を活用し、さらに判例検討、インターカレッジ法律討論会を実施し、懇親を図るためのゼミコンパなども実施しています。また、教員自身が、法務省と国際協力機構(JICA)による、アジア諸国に対する法整備支援活動に従事していることから、タイミングが合えば学生と共に、その活動の現場について海外視察にも赴いております。

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刑事法

教授小野 晃正

1. 刑事法系科目で修得した基本事項のうち、参加者が興味や関心を抱いた個別テーマ(論点)ついて、裁判例・判例や学説の動向を調査・報告してもらいます。その上で、参加者全員との議論を通じて、当該テーマのより深い理解を得ることを目的とします。
2. このゼミでは、刑法〈刑法総論・・犯罪の一般成立要件論、刑法各論・・各種個別犯罪の成立要件論〉と刑事学〈犯罪原因論、受刑者と出所者の処遇問題、死刑を含めた刑罰の有効性と正当性、犯罪被害者救済策などの検討〉を、主な検討対象とします。
3. 本演習では、犯罪の成否が問題となる限界事例において、どこまで刑罰法規による規制が許されるのか、という「刑事規制の限界」に関する視点も身につけてほしいです。

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国際私法

准教授片岡 雅世

本ゼミでは、複数の国と関連する私人(個人や企業など)間の法的問題について、どこの国の法が適用されるのか、またどこの国(特に日本)の裁判所で審理できるのかといった問題を中心に扱います。例えば、「日本で働く外国人と結婚したい!」という場合、何歳なら結婚できるでしょうか。あるいは、「外国で買った商品が壊れていた!」という場合、どうやって責任追及すればよいでしょうか。本ゼミでは、このような問題について、様々な資料(例:判例、論文、新聞記事など)と方法(例:ロールプレイング、ディベート、判例研究など)を用いて検討し、現代社会で求められる「多様な視点」と「論理的な思考」を身につけます。

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国際関係学

教授河原 匡見

このゼミでは、国内外の政治や社会の動きを見る目を養っていきます。現代は、ますます国際社会も国内社会も解決が困難な問題を複数抱えて、予測の難しい複雑な動きを見せています。また、国際社会の動きと国内社会の動きはほぼ連動しており、どちらか一方だけの知識や情報だけでは、私たちを取り巻く動きを正確に理解することはできません。両方の社会の動きを意識して見ていくことが必要です。このゼミでは、国内外で生起しているさまざまな事件や課題などについて、毎回報告担当者を割り当て、その報告をベースに具体的な事件や課題の内容についての確認(情報共有)と解説そして議論を行っています。

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民法

教授城内 明

城内ゼミは、法律討論会に取り組んでいます。
2年前期にはゼミ内法律討論会。2年後期には、関東の3大学の民法ゼミとの「四大学対抗学生法律討論会」。3年夏には、神戸学院大学・日本大学・摂南大学の3大学4ゼミで開催する「インカレ法律討論会」。3年冬には、神戸学院大学法学部主催の法律討論会にも招待チームとして参戦します。昨年度は、インカレ法律討論会で立論の部優勝。神戸学院の大会で2位の好成績をおさめました。

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刑事手続法

教授島田良一

例えば、殺人や窃盗といったような刑事事件が発生すると、まずは捜査機関による捜査が行われ、その後、事件が起訴されたならば裁判所で事件の真相を明らかにしていくことになります。その結果、犯罪事実が確認されると、その犯人に対しては犯した罪に応じた刑罰が科せられることになります。こうした一連の流れを刑事手続といいますが、本ゼミではこの刑事手続に関する法を研究対象としています。具体的には、刑事手続に関する法はもとより過去の事件例や裁判例、専門文献なども用いながら、捜査や起訴、公判、さらには犯罪者の処遇といった各場面における手続の妥当性について、ゼミ生と教員が一緒になって議論・検討していきます。

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民事法

教授田中 敦

民事法は、財産や家族という私たちの日常生活を規律します。当ゼミは、この民事法について、基礎的知識とものの考え方を修得することを目指しています。目標は、「民事法を自分のものにする」ことです。具体的には、2回生では、民事法の全体像を把握するための裁判例の検討等を行います。3回生では、関心を持つテーマに関する判例をゼミ生が発表し、それを全員で検討します。4回生では、ゼミ生がこれまでの授業等を通じて関心を持ったテーマで卒業論文を作成します。教員は、もと裁判官なので、授業において、適宜、実務などに関する話もしていきます。ゼミでは、人の話を聞くとともに、自ら積極的に発言する場にしていきたいと考えています。

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租税法

教授團野 正浩

納税は国民の義務であり、租税の仕組みは、私たちの暮らしにも様々な影響を及ぼしています。私が担当するゼミは、「税を通じて社会や経済を学ぶ」というテーマの下、租税が社会や経済に影響を及ぼしている事例(裁判例等)を題材にして議論をします。税金は難解というイメージをお持ちの方は多いと思いますが、コツをつかめばそれほど難しくはありません。ゼミでは、租税法の基礎を学んだ上で、裁判例を読む技術の習得、裁判例の分析へと段階的に学習を進めていきます。また、ゼミ全般を通じて、租税の知識の習得だけでなく、プレゼンテーションやディスカッションなど社会に出てから有用なスキルの向上も目指します。

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社会法

教授寺山 洋一

私たちの日常生活は、安定して働きながら、健康で安心した暮らしをつむいでいくことによって成り立っています。こうした日常生活を支えるのが、「社会法」の世界です。具体的には、安定した働き方については「雇用・労働に関する法律」が、健康で安心した暮らしについては「社会保障に関する法律」が、それぞれ担っています。それでは、こうした法律の内容や規定は、いかなる人たちが立案し、国会でどのように議論され、そして、いつ頃に施行されるのでしょうか。本講座やゼミでは、社会法を舞台として、立法的な過程、立法上の政策、立法技術などの着眼点から、法律の解釈とともに、実務上の対応などについても、幅広く吟味し討議を進めていきます。

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商事法

教授仲宗根 京子

皆さん、世の中にある様々な利害関係を調整したり、紛争を解決する方法を担い得る方法が、法律学を学ぶことで見つけられるかもしれないとしたら、あなたは法律学を学んでみようと思いますか?本ゼミでは、法律問題に興味を持ち、より深く自分の力で調査・検討することを意識し、最終的に卒業論文のテーマにもできそうな問題を探し、ディスカッションなどを通じて基礎的な思考力を身に着け、卒業論文でその集大成を図ることを目標とします。 とりわけ、ビジネス法に興味のある方は、ぜひ、私のゼミの扉をたたいてみてください。

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行政学

教授中沼 丈晃

SIDR=Social Innovation Driving Range「ほっとけない、どうにかしたい」社会問題を学び行動し発信し、身近から行動変容を起こす社会変革練習フレームワーク。家族のことを社会全体から考える「新しい家政学」。この二本柱で、世代・地域・職業にとらわれず新しい社会のあり方を考え提案し実践します。

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民事手続法

准教授萩原 佐織

私達の生活の中で生じる様々な民事トラブルを、どのように解決するのが最適か?どのような解決手段があるのか?その多様な手法を学ぶのが、この民事手続法(民事訴訟法・民事執行法・倒産法等)のゼミです。皆さん、法律の勉強は将来裁判官や弁護士になる人だけのものだと思っていませんか?No! これらの知識は、自分やその大切な人を守ることにも役立ちます。ゼミでは皆の学びたいテーマを。最近は、AIと法、2024年放送の漫画原作ドラマ「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~」にあるように、ネット上で誹謗中傷した人に関する情報開示請求、デジタルタトゥ削除、そしてYouTube上の著作権侵害関連訴訟などのネットトラブルも。

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法制史

特任教授萩原 守

萩原守ゼミでは、学生諸君の希望に基づいて、自由に研究テーマを選択してもらいます。テーマ選択の相談にも乗ります。私自身の専門分野はアジアの法制史です。特に18世紀と19世紀の「清朝支配下のモンゴルにおける法制と社会」を研究テーマとしていますが、学生諸君には自分自身の判断に基づいて、自由に幅広く法学系のテーマを探っていってほしいです。ゼミで様々な研究発表を繰り返す内に自分自身が最も強く惹かれるようなテーマを探し当てていただき、そのテーマに基づいて卒業論文を書いてもらうというパターンがベストです。もちろん、法制史系の研究に関心を持つ学生も大歓迎します。

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行政法

准教授笛木 淳

行政は、学校教育、生活保護、警察、ゴミ収集、道路工事、感染症対策など、じつにさまざまな仕事内容を含みます。わたしたち市民のあらゆる生活に関係しているのです。そうした行政が、きちんと仕事をこなし、私たち市民の豊かな生活(公共の福祉)を実現し、権利を保護するために行政法はあります。
けれども、日本には約2000近い法律があり、大学で全ての法律を勉強することは現実的ではありません。大学教員や公務員であっても、全てを把握することなど不可能です。この行政法ゼミでは、枝葉の知識にとらわれるのではなく、関連する判例などを丹念に読み込んで、原則的な知識を獲得することを目指しています。原理・原則から考えて、社会の課題にフレキシブルに対応できる人になりましょう!

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商事法

准教授本多 康作

例えば公共料金を引き落とすために銀行に口座を開設するとき、あるいは事故や病気に備えて保険に加入するとき、銀行や保険会社が用意した「約款」と呼ばれる大量の契約条項が利用されています。そして銀行や保険会社と契約を締結すれば、その「約款」に拘束されることになります。しかし実際に契約を締結する際に「約款」を読んだことがある人はどれくらいいるでしょうか。契約法の原則の一つに「合意は拘束する」がありますが、「約款」と「合意」の関係はどうなっているのでしょうか。あるいはどうあるべきでしょうか。このゼミでは商法等に登場する基礎的な「言葉」の意味内容、あるいは「概念」の内実を探求しています。「概念」とは何か、それはいかなる仕方で探求されうるのかも含め、勉強しています。

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地方自治論

准教授増田 知也

増田ゼミでは、問題解決能力、ファシリテーション能力、情報発信能力の向上を目指しつつ、地方自治と地域政策をテーマに活動しています。本を分担して要約し、発表しあい、対話を行うABD(Active Book Dialogue)を用いた文献講読や、地域における事例研究を中心に行っています。また、「全国大学生政策アカデミー」(熊本県氷川町)、「全国大学政策フォーラムinのぼりべつ」(北海道登別市)などの政策立案イベントにも積極的に参加しています。卒業研究は、オーバーツーリズムや自治会の加入率低下などの地域問題、スポーツや音楽フェスを通じた地域活性化など各自の関心に応じた幅広いテーマで行ってきています。

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法哲学

准教授松島 裕一

私の専門分野は法哲学と呼ばれる分野です。「法哲学って何?」と思われる方が多いかと思いますが、法哲学とはその名の通り、法を哲学的に考察する学問分野です。法学部ではおもに各法律の個々の条文を学習することになりますが、法哲学では個別の法律を超えた根本的な問題を扱います。
ですので、私のゼミでは、「そもそも差別とは何か」、「動物にも権利があるか」、「フェイクニュースは処罰すべきか」といった問いを取り上げ、ゼミ生同士で自由に討論しています。ただ、自分の意見を論理的に組み立てられるようになるためには、専門文献を正確に読み解く力も不可欠です。それゆえ、私のゼミでは法や裁判にかんする文学作品などを講読し、読解力の向上にも努めています。

松島裕一のWebsite

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政治学

准教授和田 泰一

和田泰一ゼミでは、その時点で話題になっている政治問題・社会問題に関するテクストを読み、それらの問題の解決を探るべく議論や調査を行っています。近年では学校教育や少子化、パワハラに関するテクストを読み、教員によって提示された課題をグループワークでこなしながら、それらの問題点や解決策を議論・発表しました。
また政治学の基本的なテクストを読み、基本的な政治概念を習得することも行っています。近年では、ハーバード大学の政治学教授であるマイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』等を読み、功利主義・自由主義・コミュニタリアニズムといった政治的主張・イデオロギーを学び、そのメリット・デメリットについて議論しました。

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