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理工学部 | 建築学科研究室紹介

建築とは、人の暮らしをつくること。
人間の本質を見つめ、建築物のあり方を探求。

建築物の構造や強度、耐震性能から人・建築・社会の関係まで、建築をとりまく状況を専門的な視点から探り、安全性、快適性、美しさのバランスを考慮した建築と都市のあり方について研究しています。

建築設計計画研究室

教授伊熊 昌治

建築が環境の中に存在し人間が関係する限り、何かしらのメッセージを社会に発しています。これらの建築における歴史的記憶の研究から、価値の発見を行い設計計画の実践へと展開していきます。

1) 保存・改修から活用できる建築に向けて
建物の歴史的経緯や時代背景を調査し、価値付けや新たな発掘、コンバージョン等により、地域に貢献できる可能性を探ります。

2) 多様化する建築のあり方(変わるものと変わらないものの共存)
例えば高齢者施設では「家庭的な雰囲気」「昔懐かしい感じ」に重点がおかれますが、「家庭的」や「懐かしい」という言葉は時代によって変化します。入居者によっても多様であり、その集約・設計への反映が課題だと考えます。実際の状況に即して多様化する今後のあり方を模索していきます。

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建築防災工学研究室

教授池内 淳子

日本では地震や台風などの自然災害が多く発生します。自然災害そのものを無くすことはできませんが、被害を軽減する事は可能です。特に、病院や自治体建物や避難所は、災害時こそ、建物を使い続けることで被災者の命や生活を守り、被災地の復旧・復興に役立ちます。建築防災工学研究室では、これら災害時の活動拠点があらかじめどのような機能を保有すればよいのかを研究しています。また、建築防災研究室に配属された大学生たちは、子供向けの防災プログラムや避難所運営訓練など各地域に応じたプログラムを開発し、地域に出向いて実施します。これらを活動を通して、地域の方と共に学び、「みんなで次の災害に備える」を重視しています。

研究室WEBサイト

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居住空間計画研究室

教授大谷 由紀子

都市には色々な人が暮らし、色々な生活スタイルがあります。年齢も考え方も生活スタイルも異なる人々の受け皿となるすまい、そして、すまいが集積した都市は、どうすれば心地よく、魅力ある空間になるのでしょか。安心安全は最重要ですが、人工的な都市のなかに、こどもがあそんだりスケートボードしたり、大人が散歩や立ち話したり、何気ない風景がたたずむすまいや都市のあり方を研究しています。研究室では外に出て、気になるところをさがしたり、人々の過ごし方を観察したり、統計を分析したり、色々な手法でリサーチしています。

建築構造安全研究室

特任教授奥田 泰雄

日本は災害大国です。地震、台風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、土砂災害、高潮、津波、噴火など様々な自然災害が発生します。日本の建築物はこのような様々な自然災害に晒されているとも言えます。建築基準法第20条には「建築物は、自重、積載荷重、積雪荷重、風圧、土圧及び水圧並びに地震その他の震動及び衝撃に対して安全な構造のものとして(略)基準に適合するものでなければならない」とあります。本研究室では、このような様々な自然災害で建築物に作用する荷重・外力の性状について調査し、建築物の構造安全性について研究しています。

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都市文化共生デザイン研究室

教授加嶋 章博

研究室では、大きく<地域資源の新たな価値付け>、<場の創造>という観点から、身近な都市空間に着目し、モノとコトの共生をデザインする活動に取り組んでいます。

<地域資源の新たな価値付け>
地域の見過ごしがちな価値ある風景や建築資源への認識は持続性のある「まちづくり」にとって重要です。そこにはデザイン思考による「新たな価値付け」という取り組みが重要になります。

<場の創造>
研究室ではモノとコトの共生を考えた実践的なデザイン課題に取り組んでいます。地域の文脈、土地の履歴、場所の個性を調査・分析し、地域資源と呼べる場のデザイン・再編に取り組みます。

研究室WEBサイト

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人間-温熱環境系研究室

教授宮本 征一

建築空間が心地よい環境となるように、温熱環境を主として研究しています。具体的には、あまり冷暖房設備に頼らなくても、風を使用したり太陽の日射・日照を利用したりして涼しく感じる環境や暖かく感じる空間を創出することを研究しています。例えば、エアコンを用いて温度や湿度を下げる冷房を行わなくても風を用いることで放熱量をUPして涼しくしたり、着衣を用いて局所的な保温力をUPして暖かくしあり、緑のカーテンを用いて日射を遮蔽して暑熱環境を緩和したり、冷たさや温かさの感じ方の個人差がどの程度あるのかを調べたりしています。このような研究は、恒温恒湿室という実験室で実験を行なったり、屋外の対象とする空間を実測したり、人の評価をアンケートで調査したりしています、このように消費エネルギーを低減しつつ快適・健康な空間を創出する課題に取り組んでいます。

鉄筋コンクリート構造研究室

特任教授柳沢 学

今ある建物で、鉄筋コンクリートが使われていない建物はありません。すべての建物に関係する構造形式が鉄筋コンクリート構造です。この構造形式の歴史はまだ浅く180年ほどになりますが、度々起こる大地震(実大実験)によりその性能は大分わかってきています。特に地震国日本では耐震設計法が重要になります。この構造形式の規準の範囲に収まらない条件のものについては実験的な検討が避けて通れません。この研究室では、新しい施工法や新しい材料でつくられた構造部材を、実験を通して確認し、設計法を確立して、世の中に提供することを目指しています。

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建築・都市デザイン研究室

准教授小林 健治

人間の行動やふるまいに着目して、建築や都市のパブリックなデザインについて研究しています。例えば、まちの中で人間が座っている場所を探してみると、誰かが用意(デザイン)したベンチだけではなく、植込みや車止め、ちょっとした段差など、人間はいろいろな場所をみつけて座っていることに気づきます。まちの中に人が座る場所をデザインするときに真っ先に思いつくのは「ベンチを置く」ですが、誰も座っていないベンチはなんの役割も果たせないため、座る場所をデザインする最適解とは必ずしも言えません。では、どうしたら良いでしょうか。このように、見逃してしまいがちな人間の何気ない行動やふるまいと身の回りにひろがる環境との関係を考え、建築や都市空間をデザインする活動に取り組んでいます。

研究室WEBサイト

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建築設計研究室

講師白須 寛規

建築設計について、建築とその根底にある思想を社会的背景に照らし合わせながら研究を重ね、実践的な設計活動を行なっています。
特に、歴史的な建築物や優れた建築デザインに焦点を当て、見学を通じて名作と呼ばれる建築から学ぶことを重視しています。学生は、ゼミ内で行われる設計課題やスタジオワークを通じて、創造性を発揮しながら実践的なスキルを磨くことができます。また、他大学の研究室との交流を積極的に行い、大学の枠を超えたつながりを作ることができます。

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