国際学部
【国際学部】授業紹介No.5「国際社会と日本語プロジェクト」
国際学部で2年次前期から3年次前期にかけて開講している、多彩な「プロジェクト科目」を紹介するシリーズ投稿です。
「プロジェクト科目」では講義と演習を組み合わせてインプットとアウトプットを繰り返し、学生主体で課題解決や目標達成のための計画を立案することで、課題解決力を身につけます。
今回取り上げるのは、門脇薫先生が担当する「国際社会と日本語プロジェクト」(2年次前期 文化構想領域)です。
授業概要(シラバスより一部引用):
世界各国で日本語を外国語として学ぶ外国人(日本語ノンネィティブスピーカー)学習者は、年々増加している。海外における日本語学習者数の増減は、そのときの現地の政策及び日本の政治・経済・文化やその国との関係に大きく関わっている。また、グローバル社会においては日本国内でも今後も更に在住外国人の数は増加していくことが予想され、日本語学習のニーズが高まるであろう。
本授業では、普段使用している日本語について客観的に観察し、国際社会で起こっているさまざまなことを身近なこととして捉え、日本語教育学を通して日本語学習者の学習支援を実践することを目的とする。
授業紹介:
前半は、次のようなテーマで担当教員(門脇)が、講義をしながら理解を深めます。
・国内・海外の日本語教育
・日本人の知らない日本語・日本文化
・外国にルーツを持つ児童・生徒
・多文化共生とは?「やさしい日本語」について
「やさしい日本語」については、担当教員の講義に加えて、特別ゲストとして外部の先生にもオンラインで講演していただき、日本語が母語ではない人とやさしい日本語でどのように話すかについて理解を深めます。
その後で外国人留学生を複数名、本授業に招き、交流を兼ねてディスカッションをします。そこでは、「受講生が、実際に外国人留学生とやさしい日本語で話す」「日本で困ったことを聞いてみる」ことを目的にしています。
この外国人留学生との交流を生かして、後半はグループで「多文化共生のために日本に住む外国人に役に立つものをやさしい日本語で作成する」というプロジェクトワークを行います。最後には、成果物を作成し、成果物についてパワーポイントを用いて発表をします。その発表について全員でフィードバックをし合うということをやっています。
すぐに実用化できる素晴らしい成果物を作成しているグループがいくつも見られます!
例)やさしい日本語で人生ゲーム、食べ物のアレルギーポスター(食堂に掲示用)、
自分を守るためのハンドブック(防災ハンドブック)、やさしい日本語ヘアカタログ
校内マップ、 居酒屋メニュー、 やさしい日本語かるた
(どれもやさしい日本語で作成されています)
(国際学部教授 門脇薫)