農学部
「色」で決まるサワガニの売り方 オンライン取引を介した採集圧にも影響あり!
NEWS RELEASE【No.29】
摂南大学(学長:久保康之)農学部応用生物科学科の國島大河講師は、ペットや食用として需要のあるサワガニ種群(サワガニ)を対象に、オンラインオークションでの取引データを解析し、体色という生物学的特徴が人間の市場行動(販売戦略)や野生個体への採集圧(商業目的や鑑賞目的の採集量)に影響を及ぼすことを明らかにしました。更に、各販売戦略の特性と体色タイプの地理的分布が組み合わさることで、採集圧に地域差が生じることも示しました。本研究は、体色の多様性を持つ野生生物の市場評価や、それに伴う人間活動の影響を明示するとともに、オンラインでの生体取引に対する今後の規制や保全策の重要性を示唆しています。
【本件のポイント】 ● サワガニは、11年間で4万6,000個体以上の生体が売買されるなど、オンラインオークションで高い人気を博していた ● サワガニの販売様式は、出品される個体の体色タイプによって「薄利多売戦略」か「厚利少売戦略」に分かれることが示された ● 体色タイプごとに偏る地理分布と販売戦略の違いによって、オンライン取引に伴う採集圧の地域差が生じていることを明らかに |
結果の概要。「サワガニ」の分布様式(左上)と体色タイプによる販売戦略の違い(左下)、それに伴い採集圧の偏りが生じるメカニズム(右)
プレスリリース全文は以下よりご覧ください
この記事に関する問い合わせ先
■内容に関するお問い合わせ先摂南大学 農学部応用生物科学科 講師 國島大河
TEL:072-896-5479(不在の場合は学校法人常翔学園広報室へ)
■取材のお申し込み先・報道に関するお問い合わせ先
学校法人常翔学園 広報室(担当:石村、木下)
TEL:06-6954-4026 Koho@josho.ac.jp