法学部
【法学部】大川謙蔵准教授がウズベキスタン民法改正シンポジウムに参加しました
ウズベキスタンでは、26年に民法典の改正が予定されています。改正に関する議論に日本側から参加している大川准教授が、大統領府直轄立法及び法政策研究所(以下「ILLP」)より招待を受け、25年10月28日・29日にタシケントでの「Kh.ラフマンクロフ博士生誕100周年記念式典」および「ウズベキスタンの発展の現状における民事立法の現代化シンポジウム」に参加をしました。これまでの経緯や研修状況等は、以下の摂南大学の法学部サイトでも紹介されています。
https://www.setsunan.ac.jp/news/detail/7337
ウズベキスタンでは、独立以前にはウズベク語での法律教科書の作成や説明資料を作成することなどができず、すべてソ連邦より送られるロシア語での教科書等により講義がなされていました。独立後に、ウズベク語での教育および資料作成をするに当たり、その資料を作成できる人物がほぼおらず、Kh.ラフマンクロフ博士がその中心となり、憲法や民法の制定および教育にも尽力されたようです。カリモフ前大統領、ミルジョエフ現大統領も同博士の教育を受けたとのことでした。
「ウズベキスタン発展の現状における民事立法の現代化シンポジウム」では、ドイツ、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、トルクメニスタン、シンガポール、オランダ、イギリスなどの参加者から、現地およびオンラインでウズベキスタン民事立法の問題点などの指摘がなされました。日本からは、二本松利忠弁護士(御池総合法律事務所、元大阪地方裁判所長)、金子由芳教授(神戸大学国際協力研究科)および大川准教授が参加し、大川准教授からは、JICAによる東南アジアでの法整備支援の経験を基として、日本による支援の状況が共有されました。
その後、26年2月に予定されている日本でのウズベキスタン研修に関する調整のため、ILLPおよびタシケント国立法科大学で個別での聞き取り調査が行われました。

部会による報告・議論の状況

全体会議の様子

タシケント国立法科大学での民事教員との打ち合わせ後


