民法を学び、宅地建物取引士資格を取得。一人ひとりに寄り添うプロに。
法学部 法律学科喜多 美妃さん
学業・研究
「親族法」や「不動産取引法」も、具体的なイメージでわかりやすく。
子どもの頃から住宅やインテリアに強い憧れがありました。実家に自分だけの部屋がなく、小学生の頃から賃貸物件情報サイトを見て一人暮らしを夢見ているうちに、どんどん興味が強くなっていったんです。自然と不動産業界をめざすようになった私は、建築系学部ではなく法学部を選びました。人と関わることが好きだったので、建築図面に黙々と向かう建築士よりも、営業の方が向いていると考えたんです。不動産業界で有利となる宅地建物取引士の資格をめざすにあたって、関連の深い民法について学んでいける法学部の環境は魅力的でした。
摂南大学法学部の魅力は、2年次に自分のめざす進路や興味に応じてコースを選択できることです。「法律学特修コース」「企業法務コース」「地域政策コース」「スポーツ法政策コース」があり、私は民法のカリキュラムが最も多い「企業法務コース」を選択しました。特に印象に残っているのは、宅地建物取引士でも取り扱う相続に特化した「親族法」の授業です。相続は文面だけでは非常にわかりづらいのですが、講義の中で先生が家系図を書いて教えてくれるので、とてもイメージしやすかったです。また、「不動産取引法」でもマンションの共有部分などの身近なところを題材に、段階的に教わることができてわかりやすかったです。
所属する政治学のゼミでは、正解のないテーマを討論する機会が多々ありました。たとえば「このまま進めば5人を轢くトロッコの進路を、1人を轢く進路に切り替えられるとき、あなたはどうすべきか?」という有名なトロッコ問題でも、さまざまな意見に出会い、たくさん気づきをもらいました。いろいろな視点に触れた経験は、きっと今後営業として働いていくうえでも役立つと思います。
今は4つ目の資格に向けて勉強中。取得までの過程も将来の力に。
これまでに、目標だった宅地建物取引士をはじめ、法学検定ベーシック、ビジネス実務法務検定3級を取得することができました。今はファイナンシャルプランナーの資格をめざしているところです。宅地建物取引士の勉強では、モチベーションを保つ難しさを感じましたが、間違えた問題は付箋に書いて目に付く場所に貼るなど、自分自身の苦手と徹底して向き合いながら克服していきました。資格は持っているだけでも社会で役立つスキルになりますが、その過程における経験も、大きな力になると感じています。
就職活動では、学内で開催される合同企業説明会などをとおして、あらためてさまざまな業界を見ましたが、最も魅力を感じたのはやはり不動産業界でした。特に、内定をいただいた三菱UFJ不動産販売は、金融系ということもあって資産運用や相続に関する専門的なアプローチが可能という点に魅力を感じました。また、不動産業界はまだまだ男性が多い業界になりますが、内定先のインターンシップに参加した際に女性が最前線で活躍している姿を見られたことも決め手になりました。卒業後は、土地や住宅の営業をとおして、お客様一人ひとりの人生の節目に寄り添った提案をできる営業マンになりたいと考えています。
(掲載内容は2024年9月取材時点のものです)
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