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自然や環境に配慮したサステナブルな住宅を設計し、最優秀賞を受賞。

理工学部 住環境デザイン学科吉村 優さん

学業・研究

環境工学と設計デザインの両方を学べる珍しい学科。

子どもの頃からプラモデルや手芸など、細々としたものづくりが好きでした。母が空間デザインやインテリアデザインの勉強をしているのを見ていたこともあり、中学生ぐらいから、住居建築やインテリア分野の道に進みたいと思うようになりました。

住環境デザイン学科では、「緑・光・水・熱・風などの自然の力を借りて持続可能で豊かな住環境づくりに取り組む」という学科コンセプトの環境工学に特化した設計デザインを学べます。最近では他大学にも少しずつ似たような学科やコースが増えてきていますが、摂南大学の住環境デザイン学科はその先駆的な存在です。受験前に自分なりに調べていましたが、実際に入学してみると、環境工学の専門家の先生がたくさんいることがわかり驚きました。

建築、インテリア、環境、設備など幅広く勉強できるのがこの学科の特長です。1〜2年生では基礎を学びながら将来どの分野を専門にするかをじっくり考えることができます。私自身、インテリアに興味があって入学しましたが、建築を学ぶにつれて視野が広がりました。2年生の「設計演習」で建築家や環境工学の専門家として活躍されている方々が外部講師として教えにきてくださり、担当の先生と接する中で「設計の楽しさ」を知ったことで設計の道に進みたいと強く思うようになりました。

3年生でコース選択やゼミ選択がありますが、その後も「○○しかできない」ということはなくて、学科内でインテリや建築などの分野を行き来して学べます。先生同士の横のつながりが強くて、ゼミ同士で協力し合ったりゼミや学年をまたいで交流したりすることも日常的で、住環境デザイン学科全体としての結束が強いことも助けになっています。

また、住環境デザイン学科は一般的な建築系学科と比べて、高校で文系コースを選択していた人も多い印象です。理工学部には数学や物理などを教えてくれる「基礎理工学機構」の先生がいらっしゃいます。文系出身だったり理系科目が苦手だったり、高校で微分・積分を習っていなかったりしても心配いりません。授業後やスチューデントアワーに基礎をしっかりフォローしてくれる先生もいます。ラーニングセンターでも、授業でわからなかったところを教えてもらえるので安心です。私も1年生の頃に利用していました。

先生や仲間との学び、学年や大学の枠を越えた交流をとおして成長。

入学前は人前で発表することが苦手でした。でも、学内でも設計演習などでプレゼンテーションする機会が多くあって、次第に平気になり、むしろ今では、自分の考えや設計について発表したり先生からの質問に答えて納得してもらえることにやりがいを感じられるようになりました。

2年生の時に「デザイン学生シンポジウム2023」に出展し、学科コンセプトをもとに住宅とインテリアをデザインして30分の1の詳細模型を展示し、専門家や他大学の学生の前でプレゼンを行いました。学外で講評を受けることは初めてで緊張しましたが、窓に光が差し込む角度を月ごとに細かくシミュレーションしていたことなどを評価していただき、最優秀賞を受賞することができました。

「設計の楽しさ」とは、自分の手を動かすことだけではなく、仲間と話し合ったりアイデアを見せ合ったり、人の話を聞いたり自分の考えを伝えたりするコミュニケーションにあると私は思います。住環境デザイン学科は先生との距離が近いだけでなく、卒業展や学生バーチカル作品展などで学年をまたいで一緒に取り組めるプロジェクトも多くあります。将来設計の道に進むとなると協業は不可欠なので、学生のうちにグループワークや人と設計する機会をより多く作っていきたいです。この学科で幅広い経験を積みながら、専門性を高めて、卒業後も学び続けていきたいです。

(掲載内容は2024年9月取材時点のものです)

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