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ダムや地下トンネルを見学して、大学の学びが社会につながっていると実感。

理工学部 都市環境工学科頓宮 広輝さん

学業・研究

「数学が好き」と建設業界への興味から、都市環境工学科へ。

数学を学べる理系の学部・学科への進学を考えていました。父や叔父をはじめ身内に材木関係の運送や建築に携わっている人が多く、ゼネコンなどの建設・土木業界に関心があったことと、数学の教員免許を取得できることを知り、摂南大学の都市環境工学科を選びました。専門的な企業や他大学と共同研究が行われていることも決め手になりました。

4年生の現在、「環境地盤研究室」で、地盤凍結工事の設計施工を行う企業と凍結現象に関する共同研究を進めており、最先端機器を扱って実験できています。実践的かつ高いレベルの卒業研究ができることは、摂南大学の都市環境工学科ならではの大きな魅力だと思います。

具体的には、「凍土と鋼材間における凍着せん断強度」というのが私の卒業研究のテーマです。地下トンネル工事などに採用されている「地盤凍結工法」に関係する研究で、構造物と周囲の土を凍らせてくっつける「凍着」の強度について調査しています。

研究、教職課程、就活、部活動。自分で決めた目標をやり遂げた4年間。

都市環境工学科では、1年から3年次に現場見学会があります。企業の工場や、高速道路などの建設現場、巨大建造物などを訪れて、学科で学んでいることが実社会でどのように実現されているかを体験できる実習です。ダムの見学では放流の動きを観察し、「水理学」の授業で学んだ水の力学を深く理解できました。地下トンネル建設現場の見学では、地下30メートルにある電車を通すための空洞で、パイプを地中で凍らせる作業を目の当たりにしました。それまで凍結現象について具体的にイメージできていなかったのですが、実際に見ることで納得できるようになりました。トンネルや橋梁、ダムや下水処理場などの土木建設は、一般の人からは見えないところでの地道な作業が多いですが、安全な建造物を作り上げて社会の役に立つ仕事だと実感し、勉強のモチベーションも高まりました。

好きな数学の追求もできています。地盤力学では三角関数や微積分が用いられて、構造力学でも強度や荷重を計算する時には数学が生きてきます。私が数学の楽しさを知ったのは、数学の先生が楽しそうに教えてくれる姿を見ていたからで、私も数学の楽しさや重要性を伝えられる立場になりたいと思っているので、数学教師の道も夢として持ち続けています。

学科の勉強や研究と教職課程、就職活動、そして体育会アーチェリー部の活動を並行していたので多忙な学生生活でしたが、「自分が決めた目標はちゃんとやり遂げる」を貫いたことで多くの経験を得られました。これから摂南大学に入学される方も、ぜひ、いろいろなことにチャレンジしてもらえたらと思います。

(掲載内容は2024年9月取材時点のものです)

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