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充実した実習や農場演習で、栽培の意義と楽しさを実感。

農学部 農業生産学科藤原 詩織さん

学業・研究

興味があった「園芸科学研究」の道へ。

高校時代に摂南大学の農学部農業生産学科を知り、オープンキャンパスにも参加しました。大学や学科の雰囲気を実際に感じることができ、中でも、科学的見地から新たな野菜や果物の生産技術開発に取り組んでいる「園芸科学研究室」に特に興味を持って入学しました。

入学後は、植物育種学や植物病理学、土壌学など、農業全般について座学と実習で広く学んできました。実際にドローンを操作するスマート農業の演習や、食品の安全性に関する授業もありました。枚方キャンパスの広い農場で1年をとおして行う農業生産学実習では、トマト、オクラ、とうもろこし、大根、白菜などを栽培しました。あらためて「私は作物の栽培が好きだな」と実感しています。

今は志望していた園芸科学研究室に所属し、植物生理学や植物栄養学などの知見をもとに、環境負荷の少ない、かつ新たな需要を満たせるような栽培技術の開発をしたいと考えています。例えば、人工透析をしている方はカリウム摂取に制限がありますが、低カリウムのメロンを開発することができれば、透析中の方も家族もみんなで一緒においしいメロンを食べられるようになります。そんな、社会貢献にもつながる研究ができることに魅力を感じています。

授業でも資格対策でも、気軽に質問できる。

摂南大学は総合大学でありながら学生数が多くはないので、先生との距離が近くて手厚い指導が受けられています。大学の授業では実験が多く、専門的な器具ばかりで扱いに苦労しましたが、実験中も質問しながら安心して操作することができています。座学も難しくなり、例えば光合成ひとつとっても「植物が光の力で二酸化炭素から有機物をつくる」という単純な説明ではなくなり、詳しい代謝過程が複雑な化学反応式で示されるようになりました。授業は高校時代よりもはるかに難しくなりましたが、自発的に勉強したり先生に質問したりして乗り越えています。対面だけでなくチャットも使えるので、気軽に相談できて助かっています。

将来どの道に進むかはまだ考え中ですが、農業生産学科では高等学校教諭一種免許状(農業・理科)や中学校教諭一種免許状(理科)を取得できるので、教職課程も履修しています。また、地方自治体への就職も視野に入れているので、大学の公務員試験対策のサポートを受けています。公務員試験の教養試験対策のオンデマンド教材を閲覧できます。

2年次には日本農業技術検定2級を取得しました。これは農業系の団体による民間資格です。高校時代から花卉(かき)の分野について関心があり、この資格を受検しました。大学で農場実習を履修したことで実技試験が免除になったり、先生から農業機械の操作を学べたりしたことが、資格取得にも役立ちました。

人が健康に生きていく上で野菜や果物は不可欠ですし、花を飾ることで場が華やいだり、人の心が和んだり、感動や気持ちを伝えたりすることができます。野菜や草花の栽培に携わる意義を感じながら、卒業研究も頑張りたいです。

(掲載内容は2024年9月取材時点のものです)

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