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ゲノムから個体まで、専門的な実験をとおして深く学べます。

農学部 応用生物科学科唐崎 裕輝さん

学業・研究

生物学実験では、遺伝子組換え植物の作製も。

昔から虫取りや飼育が好きでした。クワガタの虫かごの中で共食いが起きるのを見て「なんでそんなことをするんだろう?」と生態を観察して夢中になっていました。高校時代の生物の授業で、実際に手を動かす実習や実験がおもしろく、生態の研究に没頭できる道をめざすようになりました。

摂南大学の応用生物科学科は、植物、動物、海洋生物、微生物など、生物を幅広く研究できるのが魅力です。特に、ひとつの生命体をゲノムから個体までとおして専門的に学べることが、入学の決め手になりました。

実際に入学すると期待通りに、さまざまな実験に取り組めています。1年生では化学実験や基礎的な生物学実験から始まり、2年生で応用的な実験が増え、発酵食品中の細菌の同定などを行いました。3年生の「応用生物科学専門実験」では、制限酵素を用いてシロイヌナズナの葉緑体ゲノムで生じるRNA編集の検出を行いました。他にも微生物を培養して、微生物の形態や化学的な性質に基づいた分類同定をする実験なども行いました。

最初の頃は正確さにこだわりすぎて時間内に実験を終わらせられないことが続き、どうしたら効率よく進められるか反省しやり方を見直しました。事前に実験内容をよく確認し、手順を覚え、必要な器具や機械を準備し、計画を立てて臨むようになり、時間内にクリアできるようになりました。実験を通じて自分が成長できているのを感じています。

勉強や資格、進路について気軽に相談できる環境。

摂南大学の応用生物科学科では、幅広い分野の専門家から学べます。ゲノム分子生物学や海洋生物学など専門的な授業や、先端科学に触れる機会が多くて刺激的です。メディアで活躍している先生も多くいます。

授業が難しくて苦労することもありますが、優しくてフレンドリーな先生方ばかりなので相談しやすいです。2年生で「中級バイオ技術者認定試験」という専門資格にチャレンジした時も、先生がサポートしてくださったおかげで合格することができました。

いろいろと学べる中で、私は植物分野を選びました。日常的に見慣れている植物でも、その生態は意外と知らないことが多いと気づいたのがきっかけです。植物は研究対象としてとてもおもしろいです。例えば、自分では動けない植物には多様な防御反応が備わっていて、表面組織を硬くしたり外敵が嫌う物質を放出したりしてその身を守っています。

植物の生理機能について研究する「植物分子生理学研究室」に所属し、先輩方の卒業研究中間報告を参考に自分の研究テーマを考えています。卒業後は就職か大学院進学かまだ迷っていますが、研究を続けていきたいと思っています。今まさに先生に相談しながら、将来について考えているところです。

(掲載内容は2024年9月取材時点のものです)

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