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女子陸上競技部の初代キャプテン。仲間が増えて、走るのが楽しい。

経営学部 経営学科楠本 真緒さん

課外活動

練習を積み重ねることで、自分が伸びていく実感があった。

摂南大学の女子陸上競技部に入ったのは、竹澤健介先生(陸上競技部ヘッドコーチ)の指導に魅力を感じたからでした。箱根駅伝や男子5000mと10000mでオリンピックに出場するなど、経験豊富な方にも関わらず、学生と同じ目線に立ってくださる、親しみやすい人柄にも惹かれました。また、私たちは女子陸上競技部の1期生でもあります。部の立ち上げに携わるなんて滅多にないチャンスですし、チャレンジしたいと思いました。

私の専門は中長距離で、800mと1500mをメインに活動しています。高校3年生の冬から摂南大学の男子陸上競技部の練習に参加し、竹澤先生の練習メニューに取り組みました。そこで、中長距離専門の練習を積み重ねることで、自分が伸びていく実感がありました。そして、1年次の春には800m予選でインカレの標準記録を切り、高校時代は無縁だった全国大会に出場することができたんです。

1年次の終わりには、女子陸上競技部の初代キャプテンに就任しました。先輩がいない環境で自分たちを律することや、部員に想いを伝えることの難しさを、日々痛感しています。それでもキャプテンになったことで、考える力や伝える力が身についたように思います。以前は人の目が気になり、リーダーシップを発揮することに恥ずかしさがありましたが、今では自分の考えをしっかりと伝えられるようになりました。また、部内のルールづくりや合宿の準備など、「環境を整える役割」を担った経験から、まわりの人たちに今まで以上に感謝の気持ちを持てるようになりました。

部活動でうまくいかないことがあったときは、高3の冬を思い出します。大学のグラウンドには男子ばかりがいて、女子は私だけでした。その後、春休みに同期の女子が数人来て、4月に1期生が揃い、今年は後輩を迎えました。今、グラウンドにたくさんの女子部員がいるのを見ると、うれしさとやりがいを感じます。一緒に練習する仲間が増えて、走るのが楽しいです。

仲間の活躍が、自分のこと以上にうれしかった。

心に残っている一番のできごとは、同期の仲間が怪我から復帰し、大会ですばらしい走りを見せたときのことです。強豪校の選手たちを相手に上位に食い込み、5000mを16分台で走り切ったんです。私もそのとき怪我をしていて、彼女が故障中も弱音を吐かず、負荷を抑えたメニューをコツコツ続けている姿を近くで見ていました。それもあって、彼女の活躍が自分のこと以上にうれしかったんです。人の結果でこんなに喜べたのは初めてでした。そして、私もやるべきことをやっていたら報われる日が来るかもしれない、と勇気をもらいました。ケガや故障はしないに越したことはありませんが、走れないから得られたこともあります。

私たち女子陸上競技部の目標は、女子駅伝で全国の舞台に立つこと。卒業するまでに絶対に達成したいです。部活動は、学生のうちしか打ち込めないもの。勉強はもちろん、遊びやアルバイトも大事ですが、部活動は「本気になってがんばれる」貴重な時間であり、一生の宝物になると思います。

(掲載内容は2024年9月取材時点のものです)

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