独奏から合奏へ。みんなの気持ちが合わさり、一つの演奏に。
法学部 法律学科山本 陽香さん
課外活動
演奏や運営について話し合い、準備する経験。
吹奏楽部で部長を務めています。心がけているのは、部員一人ひとりと積極的にコミュニケーションをとることです。部員は合計40名。なかには「演奏をとことん突き詰めたい」という人もいますし、「とにかく音楽を楽しみたい」という人もいて、その気持ちや度合いはさまざまです。でも個人差がありすぎると、独奏はできても合奏は成り立ちません。私の役割は、一人ひとりの意見を聞いて話し合い、みんなを同じ方向に導くこと。最近、少しずつ「一つの演奏」になってきたと感じています。
摂南大学の吹奏楽部は地域とのつながりが深く、演奏依頼も多くいただきます。市民ホールや市役所、老人ホーム、教習所のほか、屋外でのイベントもあります。初めてのイベントでは、演奏や運営について一から話し合い、準備します。場所によっては大型の楽器の搬入が困難で、そうなると曲目にも影響が出ます。もちろん曲目は、客層や時間帯によっても変わってきます。さらに、楽器の搬入方法や置き場所、控え室の有無なども確認して、決めていかなければなりません。高校までは先生にやってもらっていたことを、自分たちで協力しながら進めます。大変ですが、そのぶん成功したときの喜びは大きいです。
その過程では部員はもちろん、先生や先方との報告・連絡・相談が重要になります。学内外の担当者とのやりとり、スケジュールの調整など、社会人としてのマナーやビジネススキルを、大学生のうちに学べるのは貴重な経験です。初対面の人と話す力や意見を聞いてまとめる力は、インターンシップのグループディスカッションでも役立っています。
勉強と部活を両立するために、時間を有効活用。
大学生活では勉強と部活を両立するため、時間を有効に使うことを心がけています。平日は夕方から部活ですし、土日はアルバイトなので、授業の空きコマで課題に取り組みます。法律はもともと興味のある分野ですし、企業法務に関連する「民法」や教養科目の「哲学」など、授業は高校より深く学べておもしろいものばかり。特に1年次は無我夢中でがんばったのがよかったのか、成績が評価され、2年次で大学独自の給付奨学金制度「学業奨励スカラシップ」の対象者に選ばれました。狙っていたわけではなかったので驚きました(笑)。
やっぱり演奏が大好きなので、お客さんの前でアルトサックスを演奏しているときが一番楽しいです。手拍子や拍手をいただけたり、笑顔になってもらえたり、「この曲、知ってる!」という声を聞くと、とてもうれしい気持ちになります。吹奏楽部には初心者の子もいますし、高校まで運動部だった子もいます。プロの先生のレッスンがあったり、部員同士で教え合ったり、演奏技術を身につける環境が整っているので、大学から始める人も安心してください。部活に入ると毎日が充実しますよ! 大学生活でできる友だちの数も変わってくると思います。
(掲載内容は2024年9月取材時点のものです)
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