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マレーシアの現状に接して、視野が広がり行動力が身につきました。

理工学部 都市環境工学科倉光 瑛太さん

国際交流

初めての海外、たくさんの人に出会えた10日間。

都市計画や環境に関わる学びに関心があり、得意な理系科目を生かしたいと考えて、摂南大学の都市環境工学科に入学しました。高校時代は感染症対策のために学校行事が中止になったり、やりたいことを諦めなくてはいけなかったりしたことも多かったので、大学では「興味があることにはどんどん挑戦しよう!」と思っていました。入学直後の説明会で、摂南大学のグローバル教育の取り組みでは、留学(短期海外派遣プログラム)などを通じて国際的な学びを得られることを知りました。もともと海外に興味があったので即決し、ひとりで飛び込みました。

短期海外派遣プログラムの「目的設定型」留学には「語学研修」と「文化体験」があり、私が参加したのは10日間のマレーシア文化体験です。フィールドワークを通じて大学の外の人々ともたくさん交流できました。特に印象に残っているのは、ロヒンギャ難民の子どもたちと折り紙やあやとりをして一緒に遊んだことや、マングローブ植林を体験できたことです。滞在中の数日間はホームステイもしました。

初めての海外で不安もありましたが、事前講義が複数回あり、現地ではマレーシア科学大学の学生がバディを組んでくれたので心配無用でした。バディたちとはボディランゲージを交えながら英語でコミュニケーションをとっていました。彼らが日本語学科の学生だったこともあって、私から日本語を教えてあげたりもしながら、一緒に過ごすうちにとても仲良くなりました。実は今、彼らがマレーシア科学大学の短期プログラムで来日しています。今度は私が関西を案内しています。

留学で成長を実感。後輩たちにも伝えていきたい。

海外実習を通じて「ぎこちない英語でも一所懸命話せば伝わる」と自信がつき、積極的に交流できるようになりました。そして以前はニュースで耳にするだけだった地球規模の環境問題やロヒンギャの人々が強いられている苦難について、マレーシアで実際に見て接して体験したことで、「自分もこの問題の当事者なんだ」「状況を変えるために自分たちは何をしていけばいいのか」と強く意識するようになりました。

また、マレーシアは多宗教国家です。イスラム教徒のバディから「これからお祈りの時間だからちょっと待っててね」と言われたり、彼らがSNSで中東の状況について自分の考えや意見を投稿しているのを見て、「その文化や社会背景についてもっと知りたい」と思うようになり、実際に自分で調べて行動するようになりました。日本に留まっていては得られなかった変化だと思います。

今年の夏は、摂南大学側のバディとして大阪や京都などのサマープログラムに参加しました。さまざまな国から訪れた短期留学生に付き、フリータイムには観光名所を案内したり一緒に食事をしたりして、多くの時間を共に過ごしました。また、週に一度、長期留学生の日本語会話の授業にボランティアとして参加して会話相手も務めています。3年次には二度目の留学に行く予定で、次もアジアの文化体験に参加したいです。どんな出会いがあるか今から楽しみです。

所属学科の主専攻では国際的な内容を扱う機会はまだあまりありません。しかし、全学的に提供されている短期留学プログラムなどに参加して学修することで、視野が広がっていく実感があります。友人や後輩たちに自分の体験を伝えることで、国際交流に関心を持つ人が増えればいいなとも考えています。留学を迷っている人には、「英語が完璧じゃなくても大丈夫! どんどん行っちゃえ!」と背中を押してあげたいです。

(掲載内容は2024年9月取材時点のものです)

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