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言語化する力を高めて好きを仕事にできる志望企業に。

理工学部 住環境デザイン学科小島 桜さん

内定者

大成建設株式会社 内定

積極的に先生や友人に教えを求めて苦手を克服。

建築に興味を持ったのは小学生の頃。実家を新しくすることになり、同じ敷地内に建つ祖父母宅に仮住まいしながら、家が建つ経過をワクワク見ていたことをはっきり覚えています。建築への興味はその後も薄れることなく、学科の種類が多く充実した印象を受けた摂南大学の理工学部に入学しました。最終的に住環境デザイン学科を選んだのは、環境工学や空間デザインなど幅広い分野を学べることに魅力を感じたからです。

初めて触れる建築分野の学びは大変でした。設計演習の授業では工業高校出身者との力量の差を思い知らされてばかり。提出した課題の中から毎回数点選ばれる優秀作品は、当時の自分には到底考えられないレベルの高い設計がされていて、心が折れそうになりました。それでも前に進むことができたのは、私の考えを尊重しながら指導してくださる先生方の存在が大きかったです。設計案を競うことになる同級生たちも、勇気を出して質問すると、とても優しく答えてくれました。

進路を考えるうえで分岐点となったのが建築設備分野の学びです。設計は建築や土木のイメージが先行しがちですが、電気やガス、水道や空調などの供給を司る建築設備はまさに縁の下の力持ち。高度な技術で快適な環境づくりを支えていることに大きな感銘を受け、設備領域で働く意識が芽生えました。

いつか大好きな水族館の施工に携わりたい。

3年次の春、学年全員に対して「就職活動に本腰を入れるように」と先生からお話があり、就職部から発信された学内外の企業説明会の開催情報を活用して、6月に初めて合同企業説明会に参加。建設業界を中心に企業研究に取り掛かりました。就職先を考えるとき、外せないのが子どもの頃から大好きだった水族館です。設備分野で水族館建築に従事する可能性を探りました。調べてみると、日本にある水族館の約3割を内定先の企業が手掛けていることがわかり、長く働ける環境も整っている同社を第一志望に。現場見学の機会もあったインターンシップで風通しの良い社内風土を感じ、よりこの会社で働きたい気持ちが強くなりました。

エントリーシートの作成に注力。

志望先のエントリーシートの設定文字数は800文字。苦戦した設計演習を克服したエピソードや、塾講師のアルバイト経験などを題材に作成し、先生や文章作成が得意な友人にアドバイスを求め、学科の説明会に来られた同社のリクルーターの方の添削も受けながらブラッシュアップしていきました。この作業は言語化する力を養うことにもつながり、面接では想定外の質問にも落ち着いて考えを述べることができました。

結果、内定先の企業に環境設備エンジニアとしての就職が決まりました。みなさんに伝えたいのは、「就職活動に妥協は禁物」ということです。納得する道に進めるよう一生懸命に取り組んでいただきたいと思います。私もいつの日か水族館の施工に携われるよう、努力を重ねていきます。

(掲載内容は2025年3月取材時点のものです)

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