道なき未知を探求し、未来社会を創造しよう。
初年次から卒業研究まで、ゼミナール仲間とともに現代社会を学び尽くす!
1年次から少人数のゼミナールがあり、年次が進むごとに専門性を高め、卒業研究にスムーズにつなげます。教員によるきめ細かい指導はもちろん、学生どうしのディスカッションや人間的コミュニケーションを通して、現代社会への認識を深め、よりよい未来社会を創造する総合的な人間力を高めます。ゼミナールのテーマは、メディア・地域・スポーツ・健康・教育・福祉・自然環境・文化芸術・社会心理・人間関係・国際化・平和など、とびきり多彩。一人ひとりが学びたいテーマを選択できます。社会調査やフィールドワークも行います。
浅野ゼミ
特任教授浅野 慎一
「一人の人間の生活と、一つの社会の歴史とは、両者をともに理解することなしにはそのどちらも理解することができない」(C.W.ミルズ)。
ゼミでは、一人ひとりの人々の生活や意識の変化、および、世界社会全体の歴史的転換の相互作用・関係の解明をめざします。
「人は、いかにして世界を変えるのか」がテーマです。
卒論では、学生それぞれが自分の関心に応じて、外国人労働者、伝統文化を担う職人、障害者、性的少数者、農民、災害の被災者、地方移住者、アニメ・ファン、ボランティア参加者、福祉介護労働者、高齢者、ストリート・ミュージシャン、放浪者、イスラム教徒など、さまざまな人々にインタビュー調査をして、論文にまとめます。
稲生研究室
教授稲生 勝
哲学を学ぶゼミです。哲学の歴史の中での系列で言えば、ヘーゲルやマルクスなどを踏まえて勉強しつつ、現代的課題に関心を寄せて研究しています。また、指導教員自身は、自然や自然科学の哲学的問題に関心を持ち、そこから派生した諸問題、環境問題や自然科学教育、環境教育、技術論などを扱っています。ゼミの学生は、ゼミへの所属が決まったばかりで、それぞれの学生のテーマはまだ、きちんと決まっているわけではありません。が、哲学的な研究ではありつつも、人間、社会、自然に関する多様なテーマで研究しています。哲学の古典研究と現代的テーマを媒介しながら研究しています。
地域福祉・福祉教育論研究室
講師上野山 裕士
だれもが支えあい、役割をもって活躍できる地域共生社会の実現に向けて、実践的研究に取り組んでいます。とくに、地域共生社会の実現のためには、年齢、性別、障がいの有無などにかかわらず、多様な価値観、境遇をもつ人びとが交流し、対話する場が必要だと考え、そのような場づくりにさまざまな地域主体とともに取り組んでいます。
また、地域共生社会の実現に向けた取り組みのなかで、大学生がそれぞれの「得意」を生かしながら地域主体と協働する「地域と学生の協働的実践」にも関心をもっており、地域の担い手としての大学生の特長や可能性を明らかにしたいと考えています。
江口怜ゼミ
講師江口 怜
江口ゼミでは、教育、ボランティア、市民活動、社会運動などをメインテーマで取り上げます。特に、「マイノリティ」と呼ばれる、社会のなかで少数者であったり、本来持っている力を奪われて弱い立場に置かれてしまいがちな人々の問題に焦点を当てます。多様な人々、様々な異なりをもった人々が、この社会で共に生きるためには、どんな仕組みや工夫が必要になるでしょうか。歴史的な事例を調べたり、現代の取組みを見学に出かけたり、ゼミの仲間と議論し合うなかで、それぞれが胸のうちにもっている疑問や考えを深めていきます。江口の研究している夜間中学や識字教室などでのボランティア活動も実施する予定です。
落合ゼミ
准教授落合 知子
摂南大学現代社会学部ではFAL演習を通じて学校の中では出会えない様々な他者と出会います。学校関係者と非学校関係者、老人と実年と若者と子ども、日本人と外国人、男性と女性と性的少数者、都市に暮らす人と農村に暮らす人、持つ者と持たざる者、誰かの常識の中の人と外の人。様々に知覚される境界のあちら側やこちら側、あるいはグラディエーションの真ん中で私たちは人生を送っています。
その境界は誰がどうやって成り立たせているのでしょう。その境界自体を吟味し、視点をずらし境界の向こう側から世界を見直し、境界を越えて、人々が手を携えて何事かをなすには、どうしたらよいのでしょうか。本ゼミでは境界を知り、考え、越え、その先にある連携の可能性を模索することを課題とします。具体的には異文化間教育、移民の子どもへの支援・途上国の教育開発などを取り上げる予定です。
社会学樫田ゼミ(映像社会学、文化社会学、エスノメソドロジー・会話分析)
教授樫田 美雄
(1)近年の研究テーマ
在宅医療のコミュニケーション、裁判のIT化、発達障害者の生活社会学、医師-患者関係、文学社会学(走れメロス論、寒山拾得論)、障害者スポーツ研究、高等教育論、社会調査方法論、現代社会論
(2)担当授業名称(現在 および 過去)
文化社会学(1年)、日常生活世界論(2年)、障害学、フィールドワーク論
(3)過去の卒論テーマ例(神戸市看護大学、徳島大学で担当したもの)
・エイペックス・レジェンズにおける相互行為文化の研究
・看護師を辞めアロマセラピストになった<看護師>のインタビュー調査
・鍼灸の社会学
・医療化する家庭・家庭化する医療―在宅医療のエスノメソドロジー
加戸ゼミ
助教加戸 友佳子
本ゼミでは「身体」について考えていきます。日々皆さんとともにある「身体」ですが、研究としては医学的なものが先に思い浮かぶかもしれません。けれども実は、古くから哲学の題材になっており、社会学でも研究が進みつつあります。加戸が専門とするのは、病や障害に関わる社会学ですが、「身体」というテーマはそれにとどまらず、ファッションやメディアなど、ポップな題材とも親和性をもっています。ただ、身近な題材はそれだけ、取り扱うために学ばねばならないことがたくさんあります。身近なものほど、複雑で難しい、けれども面白い、ということを「体感」できるゼミをともに作っていきましょう。
老年社会学ゼミ
准教授小池高史
高齢社会の課題について勉強しています。ニュータウンや住宅団地、孤立と孤独といった問題について調べたことをもとに、議論しています。写真は、ニュータウンや住宅団地を現地調査したときのものです。ゼミでは、高齢者だけでなく、現代社会における若者の孤独感についても研究しています。ゼミの1期生として15名の学生が所属しています。2024年の後期のゼミでは、「僕の孤独癖について」、「『ひきこもり』的日常の1コマ」、『東京ミドル期シングルの衝撃』、『パーティーが終わって、中年が始まる』、『「団地族」のいま』、「高齢者の孤立は男性問題か?」といった本や文章を読んでいます。
後和研究室
教授後和 美朝
私の研究は、児童生徒の子どもを対象にして、彼らの個々の成長や発育発達とそれらに関わる社会的な影響から始まりましたが、現在ではその対象を思春期以降の青年期の若者まで広め、研究テーマも健康観・健康意識・健康行動まで興味関心が広がっています。特に、子どもや若者の健康観・健康意識・健康行動と言ったものは個々が自然発生的に身に付けているのではなく、これまで過ごしてきた家庭環境も含めた環境や社会からの提供される情報によって、徐々に身に付くものであり、真偽に関係なく生涯にわたる自身の健康に強く影響されます。
後和研究室では官公庁から提供されている資料だけでなく、必要に応じて学校現場でフィールド調査を行い、これらの関係性を解明したいと考えています。
須藤遙子(のりこ)ゼミ
教授須藤 遙子
須藤ゼミでは、映画、アニメ、萌えキャラ、アイドル、あるいは現代文化全般を対象に、広告・広報・プロパガンダを軸にメディア文化やポピュラー文化の政治性に着目する研究を扱います。
誰もがスマホを持ち歩き、あらゆる事象がSNSでやりとりされる現代文化は、すなわちメディア文化であり、全てがポピュラー文化であると言っても過言ではありません。「ものみなメディア」と捉えると、研究対象は無限です!
普段親しんでいるコンテンツの特徴や社会的な位置づけを、メディア論、同時代史、産業的背景、国家政策など多様な観点から考察することで、新たな意味を発見し、深い洞察につながります。
一緒にヤワラか〜い素材を硬派に分析してみましょう!
社会のありようを見つめ直す -「社会病理学」を切り口に-
准教授竹中 祐二
文字通り、担当教員の専門である「社会病理学」を切り口に、社会を様々な角度から見つめ直してみるような、そんな研究を行っていきたいと思います。ベースは社会(病理)学になりますが、テーマ重視で、福祉・心理といった視点も採り入れた、領域横断的な研究も歓迎いたします。また、教育社会学(や児童福祉論)を担当していることなどから、(文化現象も含め)広く子ども・若者を切り口とした研究も歓迎いたします。
【研究テーマ例】
テレビ・映画視聴、いじめ、児童虐待、モンスターペアレント、死刑と加害者遺族、アロマテラピー、SNS、テーマパーク、昭和アイドル、戦隊ヒーロー、ルッキズム、同性婚、エシカルファッションetc.
竹端研究室
准教授竹端 佑介
現代はストレス社会と言われるほど、私たちは様々なストレスの影響を受け、時に心身の健康を害してしまうことがあります。このようなストレスは、こころやからだにどのような影響を与えるのでしょうか。また、ストレスに対してこころやからだはどのように対処しようとしているのでしょうか。
私たちのこころとからだは相互に関連し合っていますが、その関連の仕方は未だによく分かっていません。そのため、多様なストレスによるこころとからだへの影響と、その際のこころとからだのつながりを検証し、心理支援を行うための有効な予防や対処方法について心身健康科学の視点から研究を行っています。
子どもの心理・法と心理・社会と心理
教授田中 晶子
このゼミでは、学生が関心を持つ様々なテーマ・キーワードについて心理学の視点から検討します。取り上げるテーマ・キーワード(例)として、次のようなものがありますが、それ以外にも学生の関心に沿って幅広く取り扱います。
・子どもの心理(特に記憶や言語表現の発達)
・記憶のしくみ(子どもから大人、高齢者まで)
・福祉・司法領域と心理学(児童虐待、警察の捜査手法、被害者支援、裁判など)
誰かから何かを『教えてもらいたい』という気持ちだけでなく、ゼミのメンバーとともに『自ら主体的に学びたい!』という思いを持つ学生が集まって切磋琢磨し、それぞれのテーマを探求していきます。
スポーツプロモーション研究室
講師谷 めぐみ
スポーツは我々の人生を豊かにし、地域や社会に活力をもたらす力を持っています。スポーツの持つ力を活用するためには、「する」スポーツに着目するだけでなく、人々の運動やスポーツに関するニーズを把握・分析する力が必要となります。その上で推進事業プログラムやイベントなどを企画・運営する力、すなわちスポーツを「する」人たちを「ささえる」力も求められます。当ゼミは、自治体や地域のスポーツ推進における学術的・学際的支援ならびにスポーツイベントへの参画等プロジェクトに関わりながら、スポーツを多角的に理解し、専門的見識を深めていきます。教員と学生がスポーツプロモーションについてともに探究していくことを目指します。
マスターズ甲子園国際地域動態論
助教中澤 芽衣
わたしは、アフリカのウガンダという国の農村で、男性と死別・離別した女性のその後の暮らしについてフィールドワークを実施しています。長期にわたって農村に住み込み、その地域に暮らす人びとと関係を構築しながら、そこに生きる人びとの視点から地域に内在している問題を明らかにすることを大切にしています。
わたしたちの暮らしは日々変化しています。暮らしのなかから興味・関心のあるテーマ・地域を見つけ、フィールドワークを通して、知らない社会に身を置き、異なる価値観を持つ人びとと関わっていくなかで、多様な視点から物事を観察する力を身につけていきます。幅広い視点で地域の実態や特性を把握し、そこに生きる人びとの暮らしに理解を深めてみませんか?
都市・住宅研究室
特任教授平山 洋介
メガトレンドと人生の現場から都市・住宅のあり方を考えます。グローバル経済・金融の拡大、テクノロジーの革命、福祉国家の変容、人口・家族構造の変化……といったメガトレンドが都市の空間を変化させ、住宅市場を動かします。他方で、いろいろな人たち--若者、男性と女性、働く人たち、子育て家族、単身者、高齢者--が人生の軌跡を多様に描き、その実践の集積が住まいと都市の「かたち」をつくります。メガトレンドと人生の現場がどう交錯し、そこからどういう空間が現れるのか、より豊かな人生を支える都市と住まいをどうやってつくっていけばよいのか、という問いが私たちのゼミの関心事です。理論検討と実証調査の両方を重視します。
地域社会学研究室/地域社会学ゼミ
教授藤井 和佐
〈ゼミのテーマ〉地域づくりを考える/地域社会で考える
地域社会に関するテーマ・問いを自由に設定し、ゼミ仲間とディスカッションしながら答えを見つけていきます。「なぜ?」「どのように?」という疑問を大事に、その答えを実証的に考えます。
答えの見つけ方、つまり考える材料の集め方も重要です。当ゼミでは、おもにフィールドワーク、インタビュー調査、参与観察などの質的調査法を使います。”出会い”によって調査研究が進みます。
課題を発見すること、考えること・予測すること、専門知識や調査の技術・ルールを修得すること、コミュニケーションをとること、チームで解決することなどを通して、生きる力を身につけていきましょう。
〈身体〉〈日常〉〈文化〉を通じて社会を考える
教授堀田 裕子
堀田ゼミには、ファッション、ジェンダー、文化、スポーツ、まちづくり、SNSなど、さまざまなテーマに関心を持つ学生が集まっています。
卒論執筆までは、まず、どんなテーマにも自分の意見をもちそれを人に伝えることができるようになることを目標に、社会学の短い論考を読んで要約したり、自分の意見を書いたり話したりします。また、社会の現実を知り考えるための調査方法を身につけることを目標に、ドキュメント分析、フィールドワーク、ビデオ・エスノグラフィーなどを実施します。
卒論のテーマや内容に悩んだ時は、とことん話をして一緒に考えていきます。ゼミ生一人一人の持ち味を大切にし引き出すことが、私のモットーです。
松本恭幸研究室
准教授松本 恭幸
研究室(ゼミ)では所属する学生達が、ローカルジャーナリズム、地方図書館、地方紙・地方出版等に関する調査研究で、北海道、東北、関東、沖縄等にフィールドワークに出かけます。そして希望する学生には、ローカルメディアでのインターンを紹介しています。また2024年秋から、奈良のコミュニティFM局で学生達が交代でパーソナリティを務め、毎月、地域づくりの専門家の方をゲストに招いてお話をうかがう番組や、学生達が全国各地のフィールド先で取材した様々なユニークな地域づくりの取り組みを、京都の中心市街地のスタジオからYouTubeLiveで映像を交えて紹介する番組を配信しています。
「働くこと」に関する社会学的研究
准教授山本 圭三
筆者のゼミでは、「働くこと」についての社会学的研究をメインのテーマにしています。多くの学生は卒業後に就職し、生活を成り立たせていくことになると思いますが、その中では色々な「謎」に直面することになります。ゼミでは、学生が「謎」に直面した時、それについて自分で考え、自分なりの回答を導き出し、それに基づいて行動できるための姿勢・知識・スキルを養成することを目標にしています。
また、「データに基づいて思考し判断する」というスタイルを身につけることも重視しています。客観的な根拠をもとに冷静に考えられることは、労働の場面に限らず、不確実性の高い現代社会を生きるために必須となる能力の1つだと考えられるためです。