藤井 嘉祥教授フジイ ヨシタダ
所属
国際学部 国際学科
専門分野
地域研究
キーワード
ラテンアメリカ地域研究 / 開発経済学 / 企業戦略論
関連リンク
プロフィール
出身 | 大阪府 |
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生年 | 1973年 |
好きな国・地域 | メキシコ, グアテマラ, ヨルダン |
子どものころの夢 | 考古学者か建築家 |
グローバル経済は途上国の人々を豊かにできるのか?
ラテンアメリカの途上国にとって望ましい経済発展とはどのようなものかについて、企業の視点と社会の視点の両面から研究しています。中米グアテマラやメキシコのアパレル産業にフォーカスして、フィールドワークをしています。私たちにはなくてならない衣服が、ファストファッションのような途上国を巻き込むビジネスモデルの構築によって、服を作る人々の生活や世界の経済の仕組みをどのように変えているのか、大手のファッションブランドはどのような戦略を創り出しているのか、それによって先進国と途上国の両方でどのような社会問題が世界で生じているのか、それらの問題を解決する方法にはどのようなものがあるのか、などについて研究しています。
「現場」から経済と社会を読み解く
私の研究テーマは、先進国企業のグローバル戦略が途上国の経済発展を促進するか、また促進するためには何が必要かというものです。具体的には韓国企業のグローバル戦略がグアテマラのアパレル産業の発展や現地の人々の生活の豊かさにつながるかどうか、あるいは日本企業のグローバル戦略がメキシコの自動車産業の発展を促進するかという研究に取り組んでいます。こうしたテーマに取り組むために、現地に渡航して、工場を訪問して生産現場を観察したり、工場関係者にインタビューしたり、労働者の家を訪ねて仕事の経験や家庭状況の話を聞いたり、省庁や業界団体、労働者団体を訪問して話を聞いたり、内部資料を閲覧したりというフィールドワークの手法をとっています。現場を見る興奮、人と出会う喜びを感じられるのが醍醐味です。その一方で、先人の研究からも実に多くのことを学ぶことができます。やみくもに現場を見るだけでは、経済発展という大きな問題が見えてきません。文献を読んでマクロな構図(理論)をインプットしてから、現場でミクロな情報を集めてマクロな構図にはめ込んで考えるという姿勢が大切だと考えています。