鎌田 祥輝特任講師カマダ ヨシキ
所属
全学教育機構 教職支援センター
専門分野
教育方法学
キーワード
カリキュラム、科学教育、学校図書館、探究
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教育思想を実践から読み解く
教育は、人間の発達と学習の過程に意図的に働きかける目的意識的な営みです。生徒の主体的な学びが称揚される現代にあっても、学校の教師たちは、生徒たちが様々な文化・世界に興味をもち、それを味わえるような授業を構想し、また学びの空間や経験を意図的に用意しています。このような意図的に働きかけには、教師の持つ思想(生徒たちへのねがい)が反映されています。例えば、「生徒の主体性を育む」ことを謳う授業でも、実際に授業を観てみると、先生によって指導の方法や活動の中身も異なり、また生徒の様子も全く異なります。それは、そもそも各教師の持つ「主体的な生徒のイメージ」が異なるからではないでしょうか。
「主体性を育む」といった表面的な言説からは見えてこない教師たちの教育思想を、教育実践(カリキュラム・教材・実践記録、etc.)から読み解き、教育研究の歴史に位置づける。私は、学校教育の思想・実践の歴史を綴ることを通して、学校教育の在り方を探究しています。
豊かな教育実践から学ぶ授業づくり
日本の学校教育は、学習指導要領などの基準があるために、どこでも同じような授業をしているというイメージがあるかもしれません。しかし、各学校・教師たちは、自身が持つ生徒たちへのねがいと、公教育の目指す方向性とをすり合わせ、特色ある教育を実践し、また、実践記録を綴ってきました。私が担当する講義(教育課程論・教育方法論)では、様々な教育実践に学びながら、みなさんが理想とする教育・よい授業のイメージを豊かにすることを目指します。そして、実際に授業を計画し実践してもらいます。授業づくりの魅力を実感していただけたらと思います。