7つの学部で教員免許を取得できる。
摂南大学の7学部14学科では、専攻の勉強に加えて「教職課程」を履修することで中学・高校および栄養教諭の教員免許を取得できます。そんな教職課程の学生をサポートするのが、私たち教職支援センターの教員陣です。
摂南大学の特徴的な取り組みに、学生が大学近隣の小中学校に出向いて活動する「地域連携教育活動」があります。今では他大学でも似た取り組みを見かけるようになりましたが、実践的な学びを大切にする摂南では15年以上前から続けており、地域からの評価も高く、毎年、寝屋川市から6~7校、枚方市から10校以上と、たくさんの連携協力をいただいています。
具体的には放課後の学習支援や、運動会などの学校行事のお手伝いが多く、中には1年間毎朝のように校門前で挨拶活動を務めた学生もいました。私たち教員は連携校との窓口にはなりますが、主体はあくまで学生です。「どんな活動が学校の役に立つか」を学生自身で考えて学校側に提案し、自発的に活動する力を身につけています。
自発的といえば、教員採用試験合格をめざす学生たちが2024年に立ち上げた「教育Lab.(ラボ)」というサークル活動もあります。
学生たちが「模擬授業をやってみよう!」「教員採用試験対策の面接練習会」「大阪府の教員採用試験を受ける人向け 自治体研究」などの独自企画を立ち上げて、切磋琢磨しています。教育実習から戻ってきた4年生が自分の経験をもとに、具体的で的確なアドバイスを後輩に伝えている姿もよく見られます。
教職課程を学んでいると「授業が多くて忙しい」「学科の友達と予定が合わない」と苦労することもあります。そんなとき、教育Lab.の仲間の存在が励みになっているようです。
教職課程は、人間として豊かに成長できる学び。
教職課程では全員が4年次に教育実習を行います。また、中学校教員をめざす人は、福祉施設や特別支援学校で介護等体験を行います。学生によっては初めて経験することも多いため、実習前には、社会人としてのマナーや、子どもや高齢の方、障害を持つ方と接する際に大切なことなどを事前指導でしっかり伝えています。
学科の専門課程と並行して教職課程を学ぶことで、広い視野と専門性を持った先生への道が開けると思います。
たとえば工学系の学科なら、工学を学ぶ中で数学が社会でどのように応用されているかを知り、数学という教科を広い目で見ることができるようになります。法律学科や経済学科で学びながら社会科の先生をめざすと、法律や経済という専門分野を持つ先生として一目置かれることもあるようです。
また、総合大学である摂南大学では、他学科の学生と交流できることに加え、同学科の同級生は教職以外にもさまざまな道に進む人が多いので、多彩な人間関係を築くことができます。
教職課程は先生をめざす人には必須のものですが、将来の進路に関わらず、社会や教育、子どもについて考える上で、大切な知識と経験が得られる学びです。勉強が大変な時には私たち教職支援センターの教員が全力でサポートしますので、一緒にがんばりましょう!
◆関連リンク
・教職課程について
・教員紹介:吉田 佐治子
(取材内容は2024年12月時点のものです)
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