本学農学部に、63人の専任教員が就任しています。
農業生産学科および応用生物科学科は講座制(1研究室に複数の教授・准教授・講師が在籍)で各6研究室、
食品栄養学科は16研究室、食農ビジネス学科は12研究室、合わせて40研究室体制で農学のさまざまな課題解決に取り組んでいきます。
生産生態基盤学研究室
教授佐野 修司
講師高木 大輔
土壌は農業生産の基盤です。しかし、化学肥料や堆肥などの施用や灌漑水などの管理が不適切であったり、異常気象のように過酷な環境下におかれたりすると場合によっては、土壌の生産性は劣化します。しかも、その変化は見た目ではわかりにくいです。そのため、土壌を適切に管理するためには、土壌の物理性や化学性、および根圏微生物の菌叢を簡便に評価する方法を確立することが重要です。我々の研究室では、土壌の諸性質を知った上で、様々な管理の下で作物の栽培試験を行い、肥沃な土壌の特性と管理法についての研究を進めていきます。
植物病理学研究室
教授久保 康之
准教授飯田 祐一郎
農作物の病気による被害は毎年8億人分もの食料の損失に匹敵すると言われています。植物病理学研究室では、病気を引き起こす有害な微生物(病原菌)がどのように植物に感染するのか、また有益な微生物がどのように植物を保護するのか、について微生物と植物の間で起こる相互作用の分子メカニズムを分子遺伝学、生理・生化学および細胞生物学的手法により解析し、生物多様性や自然環境に配慮した植物保護のための技術開発に貢献することを目指します。
研究室WEBサイト植物遺伝育種科学研究室
教授佐藤 和広
准教授牛島 智一
4億年前に陸上に姿を現した植物は、さまざまな環境ストレスにさらされながら進化をしてきました。植物が獲得した環境の変化を感知する能力や環境ストレスに応答して最適な形や成長を決定する能力には、多くの未知の遺伝子の働きが関係しています。温暖化で進む環境変化の中でも安心して育てることができる作物品種を開発するために、植物が進化の中で獲得してきたさまざまな環境ストレスへの応答メカニズムの解明を目指します。
研究室WEBサイト作物科学研究室
教授玉置 雅彦
教授川崎 通夫
私たちの食や生活の中で、穀類、マメ類およびイモ類などの食用作物は、基幹的な役割を果たしています。これら「農作物」における生理・生態・形態の特徴や栽培環境に対する反応の仕組み、更には作物の生産性向上や環境にも配慮した生産方法・技術の開発に関する教育研究を行うことで、人類の食や生活に貢献することを目指します。
研究室WEBサイト応用昆虫学研究室
教授大澤 直哉
准教授藤井 毅
安定した食料生産には適切な害虫防除が欠かせません。しかし、かつての防除は農薬に依存し過ぎていました。今、環境にやさしい害虫「管理」法の開発と実施が求められています。昆虫は、匂い、味、音、時間など外界の情報を巧みに読み取り、環境の変化に適応することで約5億年に及ぶ生存競争を勝ち抜いてきました。応用昆虫学研究室では、ムシの優れた適応能力を分子レベルで解き明かし、これを逆手にとった防除法の開発やヒト社会への応用を目指します。
研究室WEBサイト園芸科学研究室
教授浅尾 俊樹
講師北村 祐人
養液栽培による人工透析患者やアスリート向けカリウム制御野菜の生産と、環境保全型養液栽培のための培養液リサイクル技術に関する教育研究を行っています。さらに、遺伝学や分子生物学の知見に基づいて、産業の活性化につながる新たな地域ブランドとしての落葉果樹の品種開発と、収量性や生産者所得の向上を目指した効率的で持続可能な果樹の栽培方法に関する教育研究も行っています。