本学農学部に、63人の専任教員が就任しています。
農業生産学科および応用生物科学科は講座制(1研究室に複数の教授・准教授・講師が在籍)で各6研究室、
食品栄養学科は16研究室、食農ビジネス学科は12研究室、合わせて40研究室体制で農学のさまざまな課題解決に取り組んでいきます。
動物機能科学研究室
教授井上 亮
准教授芳本 玲
腸は、食物を消化・吸収するためだけの臓器ではなく、免疫や脳機能の調節にも重要な役割を担っています。そのため、腸が悪いとお腹の病気だけでなく、アレルギーや精神の病になることもあります。動物機能科学研究室では、腸内細菌や腸管免疫など色々な角度から腸の機能を研究し、腸からヒトや動物の健康をサポートすることを目指します。バイオインフォマティクスを積極的に用いてヒトのみならず、ブタ等の産業動物を対象とした研究も行っています。
研究室WEBサイト植物分子生理学研究室
教授椎名 隆
准教授加藤 裕介
植物の生理機能を分子レベルで理解し、農業生産性や青果物の鮮度維持を向上させる研究に取り組んでいます。特に、光合成や物質生産を担う葉緑体に注目し、農産物のストレス抵抗性や収量・品質の向上を目指します。光合成や環境応答など幅広い生理学を研究対象とし、最先端の遺伝子解析技術や生化学・細胞生物学を学びます。また、農産物の生体情報モニタリングや葉緑体工学を用いた応用研究にも取り組みます。
研究室WEBサイト植物環境微生物学研究室
教授海道 真典
准教授田中 茂幸
自然環境において植物は、多くの微生物類と共存し生育しています。微生物類には、植物に感染し病気を起こすもの、病気を起こさず潜在感染するもの、逆に植物に感染し生育を助けるものがいます。私達はこれら植物-微生物間相互作用の理解のため、植物に感染するウイルスやカビの増殖・感染機構、および植物がこれらを認識し対抗するための反応メカニズムを研究しています。これらを通じて、植物育成の制御技術の確立を目指します。
研究室WEBサイト海洋生物学研究室
教授増田 太郎
講師國島 大河
海洋には人類にとって未解明の力を秘めた数多くの生物が生息します。海洋生物学研究室では、水圏生物に備わった不思議な力を私たちの生活に役立て、さらにその成り立ちの仕組みを科学的に解明することを目指します。具体的には、水産食品の健康機能の解明、希少種を含む水圏生物の生態、ならびに大阪湾における水産資源の管理について、遺伝子やタンパク質といったマイクロスケールから、生活史や群集といったマクロスケールまで、幅広い視野で研究を進めます。
研究室WEBサイト応用微生物学研究室
教授和田 大
教授加藤 直樹
私たちの「食」や「農」と「微生物」の間には密接な関係があります。その関係を理解し、人類に役立てるための学問が「応用微生物学」です。当研究室では、微生物が作るアミノ酸や生物活性物質などの有用物質に着目しています。未知の微生物や新規物質を探索し、ケミカルバイオロジーや遺伝子工学技術を駆使して、有用物質の生産メカニズムを解明し、生産性向上やより高活性な誘導体の創出を達成することが目標です。
研究室WEBサイトゲノム生物学研究室
教授矢崎 潤史
准教授松尾 充啓
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)において、影響力のある人物や個人ブランドがインフルエンサーとして存在します。動物や植物、微生物の細胞内においても、インフルエンサーのような役割を果たす分子が存在します。当研究室では生体内外のタンパク質や核酸のソーシャルネットワーク、生物の共生進化における新しいインフルエンサー分子を独自のゲノム解析技術を用いて見つけ出し、これをもとに、新しい農業特性の発見や人類の健康に貢献するためのシーズの探索を行います。
研究室WEBサイト