浅野 慎一特任教授アサノ シンイチ
所属
現代社会学部 現代社会学科
専門分野
社会学
キーワード
中国残留日本人孤児、夜間中学生、移民・外国人労働者、ワーカーズ・コープ、ポストコロニアリズム
関連リンク
『シン・日本外史』(昭和堂)刊行!
『シン・日本外史-「日本国/日本人」はどこから来たのか、何ものか、どこへ行くのか』という本を刊行しました。書名は、江戸時代後期に頼山陽が書いた『日本外史』にあやかりました。同書は、社会が変動・変革の連続だったことを平明な言葉で語り、幕末の若者の志に大きな影響を与えました。本書の影響力は、それには及びもつきません。しかし、現代の社会にさまざまな“生きづらさ”を感じ、閉塞感・諦観に陥りがちな若い人々に、“社会は変わる/変えることができる”という現実をありのままに語り、ともに未来を見通したいと考え、執筆しました。ぜひ御一読ください。
「肝心なのは、世界を変革することである」(K.マルクス)
私の主な研究テーマは、中国残留日本人孤児(戦争時に中国に取り残された日本人の子どもたち)、外国人労働者・技能実習生、難民など、国境を越えて移動する人々が、いかに新たな社会を創り出しつつあるかです。新たな社会の萌芽をリアルに捉えるため、昼間の中学校とは違う「夜間中学校」、お金のために雇われて働くのではない「ワーカーズ・コープ」についても研究しています。社会は、単に「理解・解釈」すべきものではなく、「変える」べきものです。そのためにも、傍観者ではなく、現代社会の構成員・当事者として実践的なものの見方を鍛えたいと思っています。