松島 裕一准教授マツシマ ユウイチ
所属
法学部 法律学科
専門分野
基礎法学
キーワード
法哲学 / 法思想史
関連リンク
担当科目紹介
私は「法哲学」と「法思想史」を担当しています。法学部の授業といえば、おそらく憲法・民法・刑法などを思い浮かべる高校生が多いかと思いますが、私の担当科目はそれらの授業とは違って、法を哲学的・思想史的に考察する分野です。もちろん、いきなりこう言われてもピンとこないと思いますので、具体例を挙げましょう。例えば、最近ネットでの誹謗中傷が問題になっていますが、法律によって匿名での書き込みをすべて禁止するのはどうでしょうか? 法哲学の授業ではこういう具体的な問題を取り上げながら、よりよい法というものについて考えています。
研究紹介
法学部の授業で憲法・民法・刑法などの法律科目を勉強するようになると、必ず条文の「解釈」というものを学ぶことになります。よく知られた架空の事例を挙げると、「この公園に〈乗り物〉で立ち入ることを禁ず」とある場合に、ベビーカーで立ち入ることは許されるでしょうか? この問題を解決するためには「乗り物」の意味を解釈する必要があるのですが、私の研究テーマはこうした解釈の問題に過去の学者たちがどのように取り組んできたかを明らかにすることです。具体的には、16世紀のフラシスコ・スアレスという哲学者の著作を手がかりにして研究を進めています。