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田井 政行准教授タイ マサユキ

所属

理工学部 都市環境工学科

専門分野

構造工学、鋼構造

キーワード

橋梁,鋼構造,疲労,腐食,点検・診断支援

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プロフィール

出身 千葉県

鋼橋の維持管理問題を通じた高度専門職業人の育成

重要な社会基盤の一つである鋼橋の多くは,高度経済成長期に建設され,供用から既に50-60年が経過しています.近年,これらの鋼橋において,腐食損傷や疲労損傷などの経年劣化が報告されています.今後もこれら損傷を有する鋼橋が著しく増加することが予測されており,経年劣化した鋼橋の適切な維持管理手法の構築が重要となっています. 本研究室では,この課題に対して実験的及び解析的アプローチで損傷を有する鋼橋の耐荷力・耐久性評価に取り組んでいます.実際に生じている損傷を学びながらその影響を評価することで,高い専門性を有する技術者の育成を行います.

信頼性の高い点検・診断支援のためのデジタル野帳の開発

社会インフラの安全・安心を確保するためには,効率的で質の高い点検・診断の実施が必要です.一方,実構造物に生じる損傷は千差万別であり,構造形式やディテール,周辺環境に大きく依存するため,その点検・診断には,高いレベルの知識・技術が必須となりますが,そのような技術者の数は限られており,損傷や変状を漏れなく点検し,適切な診断を行うための支援システムの構築が求められています. このような課題に対して,点検・診断支援ツールとして,高精度な3次元モデルを活用した点検・診断支援システム「デジタル野帳」の構築を行っています.3次元モデル上に過去の点検記録や損傷が生じやすい部を明示することで信頼性の高い確実な点検・診断を実施させ,重要な社会インフラの安全性確保に大きく貢献することを目指しています.

SDGsの取り組み

  • 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 12.つくる責任、つかう責任

摂南大学を目指すあなたへ

皆さんは今,自分の未来を切り拓くために,一生懸命勉強に励んでいることと思います.大学では,高校までの学びとは違い,「なぜ?」を深く考え,自ら答えを見つけ出す力が求められます.私たちの研究室では,橋梁の維持管理という社会に直結した課題に取り組んでいます.日本には約72万橋の橋があり,今後,その多くが老朽化していきます.これらを安全に長く使い続けるためには,最新の技術と知識を駆使した維持管理が不可欠です.あなたが大学で学び,研究に取り組むことで,人々の生活を支えるインフラの未来をより良いものにできるかもしれません.
大学は,学ぶ場であると同時に,新しい可能性に出会う場でもあります.自分が何をしたいのか,何を学びたいのかをじっくり考え,悔いのない進路選択をしてください.皆さんと一緒に学べる日を楽しみにしています!

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