浦出 俊和教授ウラデ トシカズ
所属
農学部 食農ビジネス学科
専門分野
食料農業経済
キーワード
地域資源,地域活性化,地域づくり,茅場,植物工場
関連リンク
プロフィール
出身 | 大阪府 |
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好きな国・地域 | オーストリア・ザルツブルグ |
休日の過ごし方 | 農産物直売所めぐり |
茅場を守る
“茅”とは,家屋の屋根材等に利用されるススキやヨシ等の呼称であり,そのような茅を採取するための草原を茅場と言います。かつて茅は,家屋の屋根葺き材以外にも用いられ,生活必需品でしたが、生活様式の変化によって,その利用は大きく減少し,現在では,文化財建造物の屋根材としての利用が主となっています。一方,全国の茅場の多くは入会地等の地域共有資源として,集落や組合等で管理されているものの,地元住民による茅場の管理作業の継続や茅採取作業の実施が困難になってきており,全国的に茅場は減少・消滅を続けています。我が国の茅葺建造物などの文化財を維持するために、今、茅場の新しい維持管理のあり方が重要な課題となっています。
植物工場を知っていますか?
植物工場とは「季節や天候に左右されずに,施設(工場)内で植物を大量生産(栽培)するシステム」であり,「定量的な安定生産が可能」「周年栽培(出荷)が可能」「無農薬栽培が可能で,虫や異物の混入を防ぐことが可能なことから,高い安全性を確保することが可能」などの特質(利点)があり,農業(食糧)問題や環境問題の解決への貢献が期待されています。しかし、同時に、「収量・歩留が計画よりも低い」「販路が少ない」「コストが高い」といった課題を抱えており、植物工場の普及に影響を及ぼしています。植物工場の普及には、生産技術上の問題だけはなく、消費者側の認識も重要な課題となっています。さて、消費者は、植物工場で生産された野菜を認識しているのでしょうか?