飯田 祐一郎准教授イイダ ユウイチロウ
所属
農学部 農業生産学科
専門分野
植物病理学、植物保護学
キーワード
植物病原糸状菌、菌寄生菌、昆虫寄生菌、バイオコントロール、生物農薬
関連リンク
プロフィール
出身 | 関西 |
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好きな国・地域 | オランダ |
休日の過ごし方 | 家族と過ごす |
学内おすすめスポット | 8号館の屋上庭園 |
ヒトが病気になるように、植物も病気になります
病原菌による農作物の被害は毎年8億人分もの食料にも相当すると言われています。
私たちは植物の「敵となる病原菌」の感染の仕組みや、病原菌と戦ってくれる「味方となる微生物」がどのように病気を防ぐのかを解 き明かし、農作物を守る新たな技術開発に貢献することを目指しています。
化学農薬の代わりとなる生物農薬
近年、医薬が効かない病原菌が問題となっていますが、化学農薬でも病原菌や害虫が耐性を持ち大きな障害となっています。新たな化学農薬には莫大な開発コストがかかる上、地球環境への配慮から化学物質そのものが敬遠される傾向にあります。微生物を利用した生物農薬は、環境への負荷が少なく、持続可能な植物保護技術です。我々はこれまでに「味方となる微生物」を用いた生物防除メカニズムを解明することで、ボタニガード等の新たなタイプの生物農薬の開発に貢献してきました。
( 画像提供:アリスタ ライフサイエンス(株))
光で生物農薬を活性化!
最近、私たちの研究室では病原菌に寄生する菌(カビを食べるカビ)が、赤色の光によって活性化し、病原菌への寄生する能力が向上することを発見しました。逆に暗闇では寄生する力が弱まるため、このカビは太陽光に含まれる赤色光を認識して、昼間に病原菌に寄生することが明らかとなりました。現在、赤色LEDを利用することによって安定的な効果を発揮する植物保護技術の開発を進めています。
SDGsの取り組み
社会課題
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