針尾 大嗣教授ハリオ ダイジ
所属
経営学部 経営学科
専門分野
情報通信学 | プロファイル分析
キーワード
サイバー脅威インテリジェンス | アトリビューション | データプロファイリング | 情報セキュリティ
関連リンク
プロフィール
愛読書 | Richard Dawkins. Unweaving The Raibow |
---|
企業を取り巻く脅威に立ち向かう、サイバー脅威インテリジェンス
私が、情報通信技術に関心を持ったのは、子どもの頃に見たテレビ番組がきっかけでした。日本の戦国武将たちが戦況の把握や各地に散らばる兵士に指示を送る際に用いた狼煙や飛脚、18世紀末の欧州を戦場とした戦いでナポレオンを勝利に導いた腕木信号機。こうした情報を伝えるテクノロジーが世界を変えてきたという物語にとても感動しました。そして情報通信技術が高度化し世界中に普及した現代。国や企業はあらゆる情報を電子データで保有するようになりましたが、近年、これらの情報を狙ったサイバー攻撃が急増しています。私は、こうしたサイバー空間におけるさまざまな脅威(サイバー犯罪者の手口、犯行動機、攻撃能力等)についての情報を収集・分析・評価するサイバー脅威インテリジェンスと呼ばれる分野の研究に携わっています
未来志向で学んでもらいたい
世界の経営学をリードしているのは、やはり米国です。その米国式経営の原点は、1861年に勃発した南北戦争だと言われています。増大する兵器需要への供給に適応するために広大な米国の各地に兵器工場が建てられました。そしてこれらの工場を管理・コントロールするために導入されたのが軍隊式マネジメントであり、それを可能にしたのが、遠く離れた地に情報を伝える有線電信(モールス信号)という情報通信技術だったわけです。それから約一世紀半経った現在。世界中の企業が、有線電信の3億倍の伝送量を扱えるインターネットという情報通信技術を基盤としてグローバルで創造的な経営活動を展開しています。Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftといった一国の国家予算を凌ぐ規模の資産を有する巨大企業も誕生するほどです。 こうした経営学の歴史をみれば、情報通信技術が常に企業の経営活動を牽引してきたということが分かります。情報通信技術が向かう先に、未来の経営が見えるはずです。学生の皆さんには、ぜひ、情報通信技術に強い我が経営学部で未来志向の学びに向かっていただきたいと思っています。
SDGsの取り組み
社会課題
- 治安・防犯