井尻 貴之講師イジリ タカシ
所属
理工学部 生命科学科
専門分野
生殖生物学
キーワード
ハツカネズミ / 精子 / ツメガエル / 卵細胞
関連リンク
プロフィール
出身 | 京都府生まれの大阪府育ち |
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家族構成 | 妻と娘2人(犬も雌ですので私が唯一のY染色体保持者です) |
好きな国・地域 | アメリカ合衆国・日本では北海道 |
休日の過ごし方 | 京都で神社などをめぐっています |
生殖現象の理解から出生数の増加を目指して
小学生の頃から生き物が好きで、家でいろいろな動物を飼っていました。中学の時に通った塾で理科に興味をもち、高校に入ると迷わず理系コースを選びました。大学の卒業研究ではヒトの疾患遺伝子を、大学院の修士課程では染色体の研究で有名な施設で肝炎のモデルラットを解析しました。研究サンプルのために提供した自分の血液から作製した染色体標本中にY染色体を見つけたときに感じた生命の神秘さは今でも鮮明に覚えています。科学者である兄の影響で自分も博士課程に進み、新たにマウスの精子形成をテーマとして研究に取り組みました。さらに海外で博士研究員としてマウスの精子成熟の研究を続けましたが、助教として帰国するのを機にカエルの卵成熟・受精の研究を開始しました。現在はマウス精子とカエル卵の二刀流ですが、それぞれのモデル生物の利点を活かした実験から生殖現象を理解することで不妊の改善につながる研究を目指しています。
科学者の活躍の場は世界です
キャリア関連の講演をする時には見出しのようなメッセージを伝えています。科学者になるために博士号を取得した後に、海外で博士研究員として武者修行する道があります。研究をしているのは人であり、専門分野で海外の研究者と強力なネットワークを作ることができる研究留学はその後の研究に活きてきます。私はアメリカのペンシルベニア大学で6年間研究を行い、一夏の6週間はウッズホール海洋生物学研究所で世界中から研究者の卵である博士課程の院生や医学生が集まるサマーコースに参加しました。アメリカでの生活では楽しい想い出がたくさんあり、みなさんにも海外で貴重な経験をしてもらいたいと思います。短期留学などで世界に羽ばたいてください。一生の宝が得られるはずです。
SDGsの取り組み
社会課題
- 医療・健康
- 少子高齢化・人口減少
- バイオ・ライフサイエンス