田中 佑典講師タナカ ユウスケ
所属
薬学部 薬学科
専門分野
薬物送達学、薬剤学、医療薬学
キーワード
経口吸収、吸収改善、経口剤
関連リンク
プロフィール
出身 | 奈良県 |
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好きな国・地域 | オーストラリア |
休日の過ごし方 | 子供と遊ぶ |
好きな言葉 | 考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる(by マーガレット・サッチャー) |
物理化学を担当して
物理化学は物質の構造や性質、物理化学的な現象を理論的に解き明かすための学問です。 物理化学は医薬品の創製という点においてとても重要です。医薬品には錠剤、注射剤、軟膏剤などがあるが、この薬の形は様々な物理化学的な情報に基づいて設計されています。また、物理化学は臨床と最も関連が低いと思われがちですが、医療チームの一員として薬剤師が患者さんの治療に貢献するための科学的知識の基盤になると考えています。物理化学を苦手とする学生は多いです。私の講義では数式は必要最小限とし、図や絵を多用して視覚的にも理解につながるようにしています。また、講義資料には言葉による説明を加え(長くなりすぎない程度に)、学生が授業後に自己学習しやすいように工夫しています。
患者さんにより良い経口剤を届けるために
錠剤やカプセル剤などの経口剤は医薬品市場の多くを占めており、その利便性から最も汎用されている剤形です。医薬品開発の成功確率は極めて低く、一般的に新薬の開発には10-20年の時間と数百億円の費用がかかります。私は経口剤の有効性や安全性を高めるための技術やそれらを評価するためのシステムの開発を行っており、経口剤開発の効率化に貢献することを目指しています。 薬学部では4年生から卒業研究がスタートします。卒業研究では自分で課題を見つけ、実験を計画し、答えを導くことを学びます。この問題を解決する力は,社会で新しい仕事に挑戦するときにもきっと役に立ちます。