西田 健太朗准教授ニシダ ケンタロウ
所属
薬学部 薬学科
専門分野
物理系薬学、医療薬学、医薬品安全性学
キーワード
副作用対策、抗がん剤、皮膚障害、褥瘡、細胞死
関連リンク
プロフィール
出身 | 鹿児島県鹿屋市 |
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生年 | 1979年 |
家族構成 | 妻、長男、長女 |
尊敬する人物 | アインシュタイン、スピノザ |
好きな国・地域 | スウェーデン |
休日の過ごし方 | 子供と一緒にドライブ |
好きな言葉 | 行動が悩みを解決に向かわせる |
抗がん剤治療中に起こる患者の苦痛を軽減したい!
私は大学院で臨床薬学を専攻後、大学病院で病院薬剤師として勤務しました。そのときに婦人科と放射線科の病棟を担当しました。いずれも抗がん剤を使用した治療が行われており、初めて抗がん剤治療における患者の苦痛を目の当たりにし、副作用対策の必要性を痛感しました。そのため、私の研究室では、抗がん剤による副作用のメカニズムを解明する研究を行っています。具体的には、抗がん剤で頻発する皮膚障害や脱毛を効果的に軽減できる外用製剤をつくろうとしています。臨床上の課題を科学的に解き明かし、その成果を現場にフィードバックすることを目的に日夜研究しています。患者の苦痛をゼロに近づけたい、このような思いを共有する学生を育て社会に送り出したいと考えています。
科学に基づき、自律した責任ある判断をできることが大切
高校生までの皆さんは、問題を正解することで評価される価値基準の中で生きていると思います。しかし、大学では“既知の考え方を学ぶ”だけではなく、“正解が用意されていないような問題に取り組む学び”が増えてきます。さらに、社会に出れば、さらに答えを見いだせない問題に直面することが増えてきます。そのため、本学薬学部では科学的知識に基づいた思考力を初年次より養成し、後半の実務実習や卒業研究では正解がない課題に向かって、科学的思考力をフル活用しながら、取り組むことになります。これらの学びを通して、自律した責任ある判断を下せるようになって欲しいと思っています。
SDGsの取り組み
社会課題
- 医療・健康
- バイオ・ライフサイエンス
がん化学療法による副作用を軽減するための研究
私の研究テーマは『がん化学療法による副作用を軽減するための研究』です。
抗がん剤による副作用は、治療を頑張ろうとされている患者に耐え難い苦痛を与え、治療継続を困難にします。そのため、副作用の軽減は待ったなしの解決すべき課題の一つです。我々は、薬学部の強みである基礎研究と臨床研究の両輪を上手くまわしながら、これらの社会課題の解決に向けた研究活動を継続しています。