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小玉 紗代特任助教コダマ サヨ

所属

農学部 農業生産学科

専門分野

植物保護科学

キーワード

植物保護 / 植物病理学 / 糸状菌分子生物学

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菌類(いわゆるカビ)と植物の関係

動物や植物が温度や光を感知するのと同様に、菌類も様々な環境要素を認識しています。植物に病気を起こす糸状菌は宿主となる植物を感知したことをきっかけに、侵入を開始することが知られています。植物を病気から保護する新たな方法を探索するために、ウリ科植物に感染する炭疽病菌を用いて、病原菌がどのように植物を感知し感染するのかを明らかにしようと研究に取り組んでいます。

植物病原菌はどうやって植物を認識する?

これまでにウリ科植物に感染する炭疽病菌が植物に接着した際に、葉表面をコーティングしているワックス層由来の成分から長鎖アルデヒドを生成し、これを認識することで侵入器官の形成を誘導することを明らかにしました。さらに、炭疽病菌は植物内部へ入っていく時にも2つの酸化酵素を分泌し、植物の表層成分から長鎖アルデヒドを生成し、これを感知することで葉内部への侵入を成功させていることを明らかにしました。これらの研究成果は病原菌が分泌する酵素やシグナル伝達機構をターゲットとした新たな防除薬剤の開発や、病原菌に認識されない作物の開発につながることが期待されます。

SDGsの取り組み

  • 2.飢餓をゼロに
  • 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 15.陸の豊かさも守ろう

社会課題

  • 自然環境・廃棄物
  • バイオ・ライフサイエンス
  • 農林水産業
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