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大塚 正人教授オオツカ マサト

所属

薬学部 薬学科

専門分野

生化学・臨床生化学・構造生物学

キーワード

MATE / glutamate / Transporter / トランスポーター / トポロジー / Multidrug transporter / organic cation transporter / kidney / Multidrug / glutathione

プロフィール

出身 岡山県
生年 1964
尊敬する人物 リチャード・ファインマン(物理学者)。彼は「自分が面白いと思うかどうか」を全ての判断基準にしていました。複雑な理論を「遊び」のように楽しみ、ボンゴを叩き、絵を描き、常に周囲を笑わせる茶目っ気を持っていました。
愛読書 貞観政要
好きな映画 最近は「国宝」昔は、「ショーシャンクの空に」
好きな国・地域 ドイツ連邦共和国(ミュンヘンに2年留学していました)
子どものころの夢 宇宙飛行士になること
休日の過ごし方 コーヒー自家焙煎、読書、神社仏閣巡拝、オートバイ、ガーデニング(バラ、アジサイ)、ピアノ、バイオリン
好きな言葉 楽しくなければ大学じゃない、楽しくなければ研究じゃない、楽しくなければ人生じゃない
学内おすすめスポット 農学部棟の屋上
略歴

2012年度 – 現在: 摂南大学, 薬学部, 教授
2007年度 – 2011年度: 岡山大学, 自然生命科学研究支援センター, 准教授
2006年度: 岡山大学, 自然生命科学研究支援センター, 助教授
2003年度 – 2005年度: 岡山大学, 自然生命科学研究支援センター, 助手
1992年度 – 2002年度: 岡山大学, 薬学部, 助手

私のモットー

「楽しくなければ大学じゃない、楽しくなければ研究じゃない、楽しくなければ人生じゃない」

私のモットーは、何事も「心の底から楽しむこと」です。薬学という学問は、一見すると暗記や緻密な計算の連続に思えるかもしれません。しかし、その根底にあるのは「なぜ?」「どうして?」という純粋な知的好奇心です。

未知の事象を解明する研究のプロセス、そして新しい自分に出会える大学生活。それらすべてを「最高に面白い冒険」に変えるのは、あなた自身のワクワクする心です。摂南大学で、一生モノの「楽しみ」を一緒に見つけましょう。

教育・研究に対する想い

教育者として、また研究者として

教育者として、また研究者として、私は「理論と実践の融合」、そして「学びをクリエイティブに楽しむ姿勢」を大切にしています。 現在、新入社員教育などの教育手法に関する知見をまとめる活動や、資生堂様との共同ワークショップといった実践的な教育プロジェクトにも携わっています。学生の皆さんが社会に出たとき、自ら課題を見つけ、それを「楽しみながら」解決できる力を養えるようサポートします。

専門分野・研究テーマ

私の研究の柱は、生命の神秘を解き明かす「トランスポーター研究」と、次世代を担う人材を育てる「教育デザイン」の二点にあります。

1.MATEトランスポーターの発見と、医薬品開発への貢献

■ 薬物排泄の”最終出口”を発見
腎臓が薬を尿中へ排泄する際、その”最終出口”として働く重要なトランスポーターの正体は、長い間、世界中の研究者にとって大きな謎でした。2005年、私たちの研究室は、この謎だった分子の正体を世界で初めて突き止め、「MATE(Multidrug And Toxin Extrusion)」と名付けました。この発見は、薬が体の中でどう動くのか(薬物動態)を理解する上で、非常に大きな一歩となりました。

■ 薬の効き目や副作用に関わる重要なターゲット
MATEは、糖尿病治療薬のメトホルミンや、胃酸抑制薬のシメチジンなど、非常に多くの医薬品を輸送することが分かっています。そのため、薬物相互作用の鍵を握る、非常に重要な分子なのです。

■ 私たちの研究が、世界の医薬品開発の基準に
このMATEの重要性は広く認知され、現在では、日・米・欧の医薬品規制当局(厚生労働省、FDA、EMA)が、新薬開発の際にMATEとの相互作用を調査することを必須としています。私たちの研究室の発見が、世界の医薬品開発における安全性評価の新たなスタンダードを築くきっかけとなりました。

2.チームで育む、自ら学ぶ力 — 学生の主体性を引き出す教育実践研究 —

■研究の背景と目的
AIの進化など社会が急速に変化する現代、自ら問いを立て行動する「主体性」が強く求められています。私の研究室では、学生がグループで課題解決に取り組む「チームビルディング」に着目し、この協働学習が、いかにして学生の「自ら学ぶ力」を引き出すのかを科学的に検証しています。

■研究のアプローチ
研究の核となるのは、学生が失敗を恐れずに挑戦できる「心理的に安全な場」の設計です。結果だけでなく、仲間と試行錯誤するプロセスを重視し、活動後の「振り返り(リフレクション)」を促すことで、学生が自らの学びを客観視し、次へと繋げる力を育成します。

オフタイムの過ごし方(私の「楽しい」の源泉)

「楽しくなければ人生じゃない」の言葉通り、学問の枠を超えて「好き」を徹底的に追求しています。

自家焙煎コーヒー(観音珈琲 慈 -itsukushimi-): 専用ロースターで豆の個性を引き出す焙煎プロファイルを分析・作成。科学者としての視点を活かし、最高の一杯を追求する時間は、私にとって大切なクリエイティブ・タイムです。
アプリ開発とIT活用: Swiftを用いたiOSアプリ制作や、日常を便利にするPWA(Webアプリ)の開発を行っています。技術を駆使して「あったらいいな」を形にする楽しさを大切にしています。
ツーリングと文化探訪: 愛車のエリミネーター400 SEで京都の十六社を巡るなど、風を感じ、歴史に触れることで、研究への新たなインスピレーションを得ています。

学生への一言

大学は「正解を覚える場所」ではなく、「問いを楽しむ場所」です。

たとえ実験が予想外の結果になっても、それを「面白いデータ」として面白がれるような、タフでクリエイティブな視点を養ってください。 研究室のドアはいつでも開いています。コーヒーの香りが漂う中で、あなたの「やりたいこと」や「ワクワクすること」をぜひ聞かせてください。

休日の過ごし方

終わりなき「探求」と「表現」の旅

私の人生において、オフタイムは単なる休息の時間ではなく、知的好奇心を研ぎ澄まし、感性を豊かにするための大切な「学びの場」でもあります。**「楽しくなければ人生じゃない」**を地で行く、私の「静」と「動」の時間をご紹介します。

内なる世界を深める「静」の時間

心を落ち着け、一つの事象とじっくり向き合う時間は、研究者としての思考の土台を形作っています。

●知の探求(読書・芸術鑑賞) ジャンルを問わず本の世界に没頭しますが、特に歴史や哲学、仏教美術の精神性に強く惹かれます。先人の思考の跡を辿ることは、多角的な視点を持つための最高のトレーニングです。
●自家焙煎コーヒー: 専用ロースターを用い、豆の個性を最大限に引き出す「焙煎プロファイル」を科学者の視点で分析・作成しています。一滴ずつ丁寧に淹れる時間は、五感を研ぎ澄ますための大切な儀式です。
●生命の躍動(ガーデニング) 庭では60種以上のアジサイやバラを育てています。植物が示す繊細な変化や生命力に触れることは、生命科学に携わる者として日々新たな感動と発見を与えてくれます。
●旋律との対話(ピアノ・バイオリン) 鍵盤や弦に触れ、音を紡ぎ出す時間は、論理的な思考から解放されるひとときです。楽譜という設計図を読み解き、自分なりの表現で奏でるプロセスは、研究に通じる奥深さがあります。

世界とつながる「動」の時間

五感を開放し、未知の風景や風に触れることで、新しいインスピレーションを得ています。

●風と冒険(オートバイ) 愛車「エリミネーター400SE」にまたがり、週末は風の中へ。知らない道を走り、各地の風景や歴史に触れる爽快感は、最高のストレス解消であり、冒険心を呼び覚ましてくれます。
●祈りの旅(神社仏閣巡拝) 京都の「十六社朱印めぐり」をはじめ、静寂な空気が流れる聖地を訪れています。歴史の重みに触れ、自分自身をリセットする欠かせない時間です。
●瞬間の切り取り(写真) ツーリング先や庭で心惹かれた瞬間をカメラで切り取ります。ファインダー越しに世界を見ることで、日常に隠れた美しさや、光と影の調和に気づかされます。

まとめ

SDGsの取り組み

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 5.ジェンダー平等を実現しよう

社会課題

  • 医療・健康
  • 社会福祉・介護
  • 子ども・青少年・学び・教育

摂南大学を目指すあなたへ

「未来を面白がる」準備をしよう!

「何のために勉強しているんだろう?」

受験勉強の真っ只中にいる皆さんは、時折そんな風に立ち止まってしまうことがあるかもしれません。膨大な知識を詰め込む毎日は、決して楽なものではないでしょう。

私が大切にしている言葉に、**「楽しくなければ大学じゃない、楽しくなければ研究じゃない、楽しくなければ人生じゃない」**というものがあります。

薬剤師の国家試験や大学での学びは、確かに「覚えること」が多い世界です。しかし、その知識がつながり、病気に苦しむ誰かを救うロジックが見えた瞬間、それは最高の「知的エンターテインメント」に変わります。私が世界で初めて「MATEトランスポーター」の正体を突き止めたときも、根底にあったのは「この謎を解き明かしたい!」という純粋でワクワクする知的好奇心でした。

摂南大学薬学部は、ただ正解を教える場所ではありません。皆さんが自ら問いを立て、仲間と協力し、時には失敗さえも「面白い!」と笑い飛ばしながら成長していける場所です。

今、皆さんが取り組んでいる努力は、一生モノの「楽しみ」を手に入れるためのチケットです。その先には、研究、医療、そして趣味や遊びまでも全力で謳歌する最高のキャンパスライフが待っています。

桜の咲く頃、コーヒーの香りが漂う私の研究室で、皆さんの「やりたいこと」を語り合える日を楽しみにしています。

自分を信じて、この挑戦を最高に楽しんでください!

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