東谷 篤志教授ヒガシヤ アツシ
所属
理工学部 基礎理工学機構
専門分野
磁性、超伝導、強相関系
キーワード
固体電子物性 / 光電子分光 / 放射光
関連リンク
プロフィール
出身 | 和歌山県 |
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愛読書 | ミステリー系を好んで読みます。 |
休日の過ごし方 | 犬と散歩 |
好きな言葉 | 継続は力なり |
熱電材料ってなんだろう?
我々は,火力発電・水力発電・風力発電・原子力発電,そして太陽光発電などで作られ家庭に送られた電気を使用しています。発電所では水力・熱・風力により発電用のタービンを回転させ電気を作っており(例:熱エネルギーから力学的エネルギーへ変換する仕組み),太陽光発電では光エネルギーを電気エネルギーに変換する仕組みとなっています。熱電材料は,物質内に低温部と高温部の温度差を与えると温度差に対応した電位差の発生により電気が流れる物質です。現在,温度差に対してより多くの電気を取り出せるように熱電材料の開発が盛んに行われています。
物質内の電子の様子を見てみよう!
物質は色々な原子の集まりでできており,電気抵抗がゼロとなる超伝導現象や身近にある磁石などの物質の性質(物性)は物質内の電子の状態に深く関係しています。このため物性を理解する上で電子の状態を知ることはとても重要となります。電子の状態を直接的に観測する手法の代表的なものとしてアインシュタインの光電効果を利用した光電子分光測定があります。光電子分光測定は光を物質に入射することで物質から出てきた電子を観測します。私は,光のエネルギーや偏光(光の振動の向き)を自由に変化できる放射光を用いて光電子分光測定を中心に熱電材料などの機能性材料の電子状態を調べています。身の回りにある物を含め色々な物質内のミクロな電子の世界を一緒にのぞいてみましょう。
SDGsの取り組み
社会課題
- 産官学協働・産業振興・地域活性化
- エネルギー
エネルギー問題解決の一石として
現在、エネルギーの中心は化石燃料となっておりますが、化石燃料は燃えると二酸化炭素を排出するため地球温暖化の原因の一つとなっています。そこで、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーへの移行が始まっています。熱電材料は温度差があれば電気エネルギーを生成することが可能であるため二酸化炭素などは放出しません。